300歳ブログ
300歳のためのブログだよ!
30のお題・)3嘘
2011.03.09 (Wed) | Category : 30のお題
最近モチベーションが上がらないなと思ったら、テッド不足だと言うことに気がつきました。
当たり前だけど自分のじゃダメなんだ。
あーテッドが足りないテッドが足りない。
ところで最近、ちょっと自分の文章で考えることがありまして。
読んでもらってる以上、見合うものでありたいとは思うけど、きゃいきゃいしてるだけで特に何も残るものがないというのは、世に出すべきではないのだろうかと。
私は楽しそうなテッドが書きたくてブログ始めて、同じような人とテッド話出来たらなって軽い気持ちだったので、あんまり深いこと考えてなかったんですよね。
とはいってもそんな、読み手さんに唸ってもらえるような文章なんて、レベル低いから書けないし。
そもそもハッピーエンド主義のご都合万歳思考だから、基本的に丸く収まって、良かった良かったになるし。(ワーオ)
泣かせるものを書いてみたいという野望はありますけど。
うーん。作品を作るって、いろんなこと難しいですね。
拍手、本当に励みです。ありがとうございます。
そんな今回は、連チャンでお題です。
続きは云々みたいなことをコメントお返事しときながら、結局書いてしまいました。
でも相当オリジナルになり過ぎてるので、これで打ち止めにしときます。
捏造三昧シリーズ ( 13)檻、24)運命 、5)青空 ) おつきあいありがとうございました!
★要注意★
妄想と捏造という名の愛が蔓延している、勝手極まりない内容に仕上がっております。
そんなの今更だろドンと来いや! という猛者は、どうぞ顔文字君から先にお進みください。
天気のよい午後は絶好の買い物日和だ。ちゃんとした町として形成されているこの集落は行き交う人も多く、それゆえか立ち並ぶ店も露店も多い。
今日も町に市のようなものが立ち上がり、旅の行商の威勢のいい掛け声が通りに響いていた。
必要だったものの買い物を終え、まだ戻るには時間もあるからと、軒を連ねる店を見て回る。
幾人かの店主と簡単なやり取りをしながら歩いていれば、数件先で見覚えのある顔が目に付いた。
「細かい傷がついてるけど・・・どのくらい値引いてもらえる?」
「よく見てるなぁ、ボウズ。でもその程度じゃあ効果に変わりはないぜ?」
「効果には変わりなくても、耐久が落ちるだろ。あんまり長く使えない」
「っかー。何だよ慣れてんなぁ。こりゃ仕方ねぇ」
目の前に二つの指を突き出し、こんだけ、と言う店主に、傍にあった鈍い光沢を放つ白い石を指差して、ならこれもつけてくれ、と一歩も引かずに交渉を続ける少年は。
「・・・確か・・・」
抱えた紙袋を持ち直し、少しヒールのある靴を進ませる。
取引は無事に終わったらしく、片手に商品が入った麻布を受け取り、向かってくる存在に気付いたように首を回してこちらを確認した。
一瞬解らなかったようだが、すぐに誰かを判別し、驚いたように瞳を大きくさせる。
「あんた・・・」
「こんにちは。君もお買い物? テッド君」
「・・・・サナ、さん」
オープンカフェと言えば聞こえは良いが、売り場の周囲に簡易ベンチを置いただけの、ようはただの青空店舗だ。
はいどうぞと手渡されたカップには、氷を浮かべたオレンジ色の液体が注がれており、柑橘系の爽やかな香りも漂ってくる。少し迷って、ありがとうございますと言ってから受け取った。
「こうやって話すのは初めてね。エンから色々聞いてるから、あんまり初対面って気はしないんだけど」
「・・そうですか」
色々って何だと思いつつ、当たり障りのない返事を口にする。そもそも現状がよく解らない。いつの間にこうやって茶を飲む話になっていたのか。
「今更だけど自己紹介ね。私はサナ。まぁ一応、あいつの飼い主ってことで」
ダメだ、ツッコミしか浮かばない。
ニコリと綺麗な笑顔を見せるサナは、間違いなく美人の部類に入る。顔だけは良い英雄と並べば、確かにお似合いの美男美女だろう。
まさか性格まで似合いだとは思っていなかったけれど。
何と反応して良いものか、曖昧に流せば、おかしそうにサナが笑う。
「ごめんね、もう友達感覚になってるみたい」
物怖じしないのは生来のものらしく、エンと出会ったときも堂々たる態度で一喝し、それが生憎と言うかご愁傷様にも気に入られ、テッドも知るしつこさでアプローチされまくった挙句、諦めたに近いほだされ具合で陥落したのだと言う。
聞いてもいないエンからの話だと、自分の格好良さにサナが落ちたとのことだが、高い確率でサナの話のほうが真実に近いだろう。
「いえ・・・構いませんけど・・」
軽い物言いは今まで出会った人の中にも多くいたし、それでも適度な距離を保つあたりは、件の英雄様とは違って充分だ。
ここまでの気軽さを見せられるほど、エンがサナに何を話しているのかが気になるところではあるが。
もしくは、それすらも性格かもしれない。
「ところで何か良いものでもあった? ずいぶん粘ってたみたいね?」
テッドに渡したものとは違うものが入っているカップを傾け、一口分を喉に通したサナが気付いたように言ってくる。
旅の露天商は各地域を巡る間に、掘り出し物を携えてくることが多い。店頭で置いてなくとも、店主と話し込んで初めて出てくるものもあって、売買する者たちの中でそのやり取りは、暗黙の了解になっている。
じっと見てくるサナに苦笑して、受け取った麻袋を差し出した。
「・・・蒼月の首飾り。へぇ、意外と良いもの扱ってるのね」
丁寧な所作で取り出して、太陽に透かすように眺めて言う。
とは言え、今回の掘り出しものはそこまで珍しいものではない。タイミングさえ合えば、結構手に入れられるもののひとつだ。
むしろ気になったのは、ついでのように提示した石の方。無造作に同じ袋に入れられたそれ。
「白い・・・石?」
人差し指と親指で摘むように持ち上げたサナが、僅かに首を傾げて不思議そうにする。太陽を弾くような光沢に、綺麗と呟いた。
「こっちじゃあんまり見かけませんか? 真珠なんですが」
それも恐らく、本真珠。希少価値の高い天然もの。
僅かに内容についていけなかったサナが、数瞬遅れて驚いたように身体を揺らす。
「え、だってそんなの普通の店先に・・・!」
まぁ知っていたら置いてはいないだろう。たった一粒だとしても、まぎれもない貴重品だ。交易品としても、場所が場所なら充分ものになる。
だからテッドも半分賭けのつもりで交渉のネタにした。
本物の価値を知らない店主は、それなりに儲けたと思うだろうし、テッドとしても儲けものだったのだから、お互い損はないと考える。
「・・・へぇ、凄いのね・・・エンが騒ぐはずだわ」
感心したように頷くと、未だ手に持っていた石に気付き、ゆっくりと麻布に戻して両手でテッドに返してきた。対するテッドは気負いなく受け取って、ぶら下げていたバッグに簡単に入れる。
そのバッグには、これまた掘り出し物で手に入れた竜の尾飾りが括られているが、火にとても強い割にはエンを撒けないから、多分効いてない。いっそブルーリボンでもつけるか。
などとやや感傷に耽っていたら、ジャリ、と目の前で砂を踏みつける音が響き、影が入り込んだ。
「ちょっといいか、少年」
見上げれば、簡略装備の正規兵が二人、立ち塞がるようにテッドを眺め下ろしている。
何日か前の派手な逃走劇以降、極少数に残った記憶の一部から、存在が確定した『英雄の連れ』を割り出すのに必死らしく、かなり躍起になってグラスランド中を駆け回っているのを知っていた。
それでもやはり核心部分は覚えていないようで、前々から噂される、大体の人物の特徴でしか判断材料がないのだろう、じろじろと値踏みでもされているような不躾な視線と共に、その地域へ行ったことがあるかとの質問だけを受けた。
「いえ、ありませんけど・・・?」
それが何か、とでも言いそうに眉を寄せる仕草を見せれば、兵士は本当かと念を押して聞いてくる。
かわすのは慣れているが、面倒なことに変わりはない。表情はそのまま、身のうちだけで溜息をついたとき。
「あの・・・弟が何か?」
隣で黙って成り行きを見ていたサナが、少しだけ乗り出した体勢で口を開いた。
「弟? お前たちは姉弟か?」
「ええ」
困った様子を見せながらも、しっかりと相手を見上げて年下を庇う姿は、芯の強い姉とその弟という構図で、演技力というか雰囲気も相成り、なお一層その関係性を強く思わせる。
所在や目的の質問を投げられ進む会話に、パチリと一度瞬きをしたテッドも、これ幸いと乗っかることにした。
「姉ちゃん、どういうこと?」
自分の外見の年の頃は重々承知している。正直普段はコンプレックスでしかない身長の低さだって、こういう場合はここぞとばかりに利用もしよう。
永い時間の中で身についた、いわば生きる知恵だ。
まぁ、思いついたのはそれほど永く生きていない頃だったのだけれど。
「一人で旅してる人を探してるんですって。服装とか持ち物とか、あんたにそっくりらしくて」
「・・・でも僕は、一人で旅をしたことはないし・・・この格好も、普通に売ってるものとか、作ったもので揃えたんですが・・・」
「そうよね、旅はしてるけど私たちと一緒だわ。服だってここでは一般的だし」
おずおずと会話に混ざった、何も知らない気弱な弟を装えば、サナの方も特に違和感なく話を続け、聞いた内容に身なりを気にしたように見回すが、隣に座る姉が力強く肯定して頷いた。
よどみのないそれに、兵士も納得したのか、再度念を押すように確認を取った後、邪魔したなと簡単に言って離れていった。そのまま見送り、喧騒の中に溶け込んで消えたのを確認してから、小さく息を吐く。
「・・・・・さすが、慣れてるわね、弟・・・」
「・・・いえ、俺こそ驚きましたよ、姉さん」
テッドだけでもかわせただろうが、サナがいたおかげで問題なくスムーズに回避できたのは明白だった。ただ、そのサナの反応が最初は解らず、どう動くか迷っていたところで、思いもよらぬ最善の方向に流してくれたのだ。
実際どうなのかと思っていた部分を、充分なもので見せてくれる。さすが、は、むしろテッドがサナに言う台詞だ。
「それにしても、ずいぶん知れ渡っちゃってるわね・・・本ッ当、あのバカ」
ごめんねと言いながら溜息をついて、細い指を考えるようにアゴへと持ってくる。そして横目でテッドを見たサナは、よし、と言って立ち上がった。
「買い物に行こう、テッド君」
「はい?」
ぐっと両手で拳を作り意気込んで発した言葉に首を傾げる。前の話から繋がるような繋がらないような。
「その格好が悪いのよ。外套も服もバッグも、一式変えちゃいましょ」
「・・・や、まぁそうですけど、でも」
「確かに私も、テッド君入ってくれれば楽しいとは思うのよ。でも、それはそれ、これはこれだと思うのよね」
「・・・・・楽しいって・・・本当何言ってくれてやがんですかあいつ・・・」
「そこも含めて迷惑かけてるし、全部揃え直せば、連中の目も向かないじゃない」
サナの言うことは解る。考え方も間違ってはいない。『英雄の連れ』であるテッドの特徴は、持ち物や装備品だけで、人物そのものではないのだから。
確かに目を眩ます、手っ取り早い方法だ。
ただ、何と言うか慣れ親しんだ使い心地と言うか愛着と言うか。まだ充分に使用可能だから余計に。
少し考え込んだテッドを見て、あ、そうだと軽い様子で口を開く。
「お金なら心配ないわよ」
「あ、いえ、金は別に・・・」
大丈夫と言いかけてサナに視線を向ければ、懐から女性用にしてはややゴツめの財布を取り出して。
「何故かここに、エンの私物の財布が。」
ちなみに今飲んでるジュースもここから、と言って手首を使い財布を振った。
そうだろうとは思っていたけど、これ、確実に尻に敷かれてるだろ。噂に名高い炎の英雄が。
うん、まぁいい気味だ。
「と言うわけで、私の懐も一団の懐も、テッド君の懐も痛まないんだし、ここはお姉ちゃんに任せなさい」
パチンと見事なウィンクを見せ、大げさに胸を張る。その場しのぎの姉弟寸劇だったが、性格とか気風とかを思えば、最適の配役と自然な流れだった。
「・・・じゃあ、遠慮なく」
テッドのその言葉を待ちわびていたように、サナは満面の笑みを浮かべる。
いつの時代でも女性は強いなと思いながらテッドも、つられるように口角を緩め、ベンチから離れた。
「サナぁあああぁぁあ!!!」
帰還の連絡は届いていたし、話を聞けば行動は予想できたけれども、それ以上の大騒ぎ具合にサナは眉を顰める。
まだ姿どころか足音さえ聞こえない位置にいるのに、とんだ近所迷惑の大音量だ。ご近所といえるご近所はいないとはいえ。
「うるさい!」
ずざざーっと靴底を滑らせて部屋に飛び込んできたエンを一言で制し、呆れた顔を隠しもせずに腕を組んだ。
「なんなのもう! 帰ってくるなり騒々しい!」
「だってお前、町で男と一緒だったって、こっちこそなんなんだ!」
財布も忘れるし今回は散々だと、ハテナマークとビックリマークを頭上に飛ばしたエンが、混乱でおかしな手振りをしながら、サナに負けじと叫ぶ。
中身を勝手に使われていようとも、ようやく落ちてくれたベタ惚れの恋人が、買い物の最中、どこぞの男と楽しそうにしていたと聞かされれば、誰だって同じ反応をするだろう。
英雄の恋人であるサナが一人歩きするはずもなく、けれど人手は誰であろうと使うというモットーの元、他の何人かで買出しに来て、手分けして必要物資を購入していたのだ。
そう広くない市場で、誰とも出会わないなど無理で。
あの場では適当に流して終わったのだけれど、そんな話をエンが耳にして、適当に流れるわけもない。
解っていた現状とは言え、はぁと溜息をついて思い出す。
あげますよ、それ。
え、でも・・・!
懐かしくて手に取っただけで、欲しかったわけではないですから。
こんな高いの!
知ってるじゃないですか、高くなかったの。
そ、そうだけど・・・。
とか何とかやり取りをして、結局今日の礼と言う名目で受け取った。一団内で装飾品屋を開いているメンバーに格安で作ってもらっている、一粒の本真珠がついたネックレスに、エンが気付いたらどうなるだろう。
思った以上に満喫したテッドとの出会いは、楽しかった空気が蘇って満面の笑顔を生む。
――― 折角だからさ、『姉ちゃん』
耳に残る、少年らしい声で呼ばれた、サナを指す言葉。
切り抜けるための嘘で、ごっこだったけれど。
「弟よ」
いたらきっとこんな感じだったんだろうなと。
立場や置かれている状況を忘れて振るまった。
「お・おとうと!? え? いたっけ!?」
「そうよ、笑うと可愛い弟がね」
事実とは全く違っても、自分にとってはそういう扱いで良いんじゃない、なんて。
ほんの数回、零れるような笑みを見せた弟を思いながら、サナは鮮やかに笑って見せた。
テッドの165センチって身長は、日本人の14歳の平均身長なんだよ!
なんだそれ可愛いだけだろうが!(カッ!)
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