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2026.04.05 (Sun) Category : 

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PoH

2012.11.15 (Thu) Category : 小話


鼻水ヤバい。鼻セレブがないと生きていけない。
めっきり冬と言うわけですね解せん。

さて、ありがたいことにカウンターが10000を越えまして!
リクエスト申告してくださった方はいなかったんですが、こんな辺境まで来て頂けて嬉しいです!
相変わらずいまいち更新できてないんですけど、どうぞ長ーい目で見てやってくださいませ!

ちょっと気忙しくなってきてて、文章かかりそうだからネタと言うか小話投下です。
幻水でフェイトのあのノリで、D伯爵のペットショップのパロ。
人間以外でしたら、どんな動物でも取り揃えて見せますよ、それが人魚でもドラゴンでも、のアレです。
解る人いるかな!(笑)

何を言っている、全てを逃さず見透かし動きの先を読めるのだという、天帝の目をお持ちのエンペラーな貴方は、どうぞ顔文字くんからお進みくださいズガタカ。




拍手[3回]










 この沢山の物や人に溢れる大都市の中で、更にごちゃごちゃとあらゆるものが零れそうなほど積まれている街、チャイナタウン。その一角にひっそりと、知る人のみぞ知る、とある店がある。
「やぁ、こんにちは」
 ギィと立てつけが悪いわけでもないのに音の鳴る扉を開けて、半地下のせいでもあり照明のせいでもある、薄暗い部屋に入ってきた、まだ少年と呼べる外見の男がにこやかに声をかけた。
「よぉ。ってお前、しょっちゅう来るけど刑事ってのはそんなに暇なのか」
「そんなわけないじゃないか。警邏の途中だし、怪しいと思ったところに寄ってるだけだ」
 言葉の割にはニコリと笑う、見た目よりも実は歳を重ねているらしい少年もどきに、室内にいた、やはり外見は間違えようもなく少年は、まぁいいけど、と慣れたように小さな溜息を漏らす。
 自称も他称も届けもすべてペットショップとされているここは、けれど動物の類が一切店頭に出ていない。
 それどころか、ソファやテーブルも含む調度品全部が一級品の豪華な内装は、なんの店だとそもそもの疑問すら覚える。
 通常のそれとは完全に異なる現状は、怪しいと言われても仕方のないことだが、焦点はその先だ。
「この間、三つ隣のブロックで変死体が発見されただろう」
「ああ、らしいな。ニュースで見た」
「彼女はここの顧客だったって聞いたけど」
「へぇ? 痛みが酷いってやってたけど、身元判明したのか」
「セルディアーナ・カリファス。彼女の周囲に聞き込みして、一ヶ月程前にこの店からペットを購入してるのを確認してる」
 淡々と進む会話に出てきた名前に、ああ、と頷いた。
 帳簿を見返すでもなく思いついた人物像は、確かに覚えがある。
「そうだな。前々から”依頼”されてた件がようやく準備できたから、先月の九日に引き渡してる」
「何を売った」
「必要な情報か?」
 損傷が酷く、死因も特定できない遺体は、事件事故どちらの可能性も考えて捜査をする。そこまではセオリー通りで、繋がりのあった場所への聞き込みと言うことも解る。
 けれど売ったものが何かなど、いつも思うが関係するとは到底思えない。
「ペットが元でトラブルになったのかもしれないじゃないか。それに」
 これが建前であって、本心は別のところにあると知っているから余計に。
「危険な動物かもしれないだろう。条約にでも引っかかるような」
「あー、なるほど。それで俺を引っ張ろうって魂胆か」
 大都市ゆえに事件や事故も数多くあるこの町で、時々、常軌を逸した出来事が起こることがある。
 人の手には負えないものや、人の手であったとしてもあまりに不可解すぎるもの、結果として迷宮入り、お蔵入りとなるそれらに共通して、唯一のか細い線。
 このペットショップの顧客だということ。
 調べた限りでは全員でもなく、それだけなのだけれど。
 ただ、それだけ、が不自然すぎた。
 チャイナタウンは文字通り中華人たちで形成されている区画だ。店も人も中心はすべて中華系でまとめられている。
 古くからある、自分がここに来たときにはすでにあった、誰に尋ねてもそう返ってくるこの店は、構えも内装も雰囲気も中華のそれで、にもかかわらず、番を預かるのは間違えても東洋の顔ではない、しかも少年。
 血族に重きを置く彼らの中で、明らかに異質な地位を得ている特殊性。
 背後に誰が、何があるのか勘ぐられて然るべきの。
「仕方ねぇな」
 あからさまな呼吸を落として背後の棚から書類を抜き取った。そのままヒラヒラ揺らし、ホラと突き付けるように見せてくる。
「彼女と交わした契約書だ。おかしなとこなんてねぇし、サインも本人が書いてる。引き渡したのだって」
「・・・ネコ」
 何度か見たことがある、いつも注意事項等が記載されている契約書に示されている科目。種別までは記載がないが、クセのない手文字で書かれていて、そしていつも通りおかしな点はない。
「毎度毎度ご苦労なことだけど、うちは健全をモットーにしてんだ。お前らの世話にはならねぇよ」
 忘れもしない、衝撃的な初対面。
 ここは人身売買の斡旋でもしているのか、が第一声だ。
 調査するにしてももっと解らないようにオブラートに包め。あんまりな物言いに、真顔でそうツッコんだのが始まり。
 チャイナタウンは治外法権。見て見ぬふりが基本で、手を出すのは暗に禁止されている。
 それでも以来、暇つぶしらしきものも含めて、ちょいちょい顔を出すようになったのは、見ているぞとの牽制と情報収集を兼ねてもいるが、単に、妙な居心地の良さがあるからだ。
「こんなよく解らない商売はやめろって言ってるだけだよ」
「『役割』なんでな。出来ない相談ってやつだ」
 そもそもペットショップがよく解らない商売のはずないだろ。
 確認済みの契約書を元の棚に戻したところで、奥に続く扉が開く。
「いらっしゃいって、お客さんかと思ったら君か」
 盆に茶器を乗せて入ってきたのは、青年に差し掛かった年の頃の男性で、室内の二人の顔を見るなり苦笑した。
「もしかしてまた? 飽きないね」
 僅かに陶器のぶつかる音を響かせながらセットし、一度引っ込んだと思ったらすぐにまた現れる。今度は盆に新たなものを乗せて。
「さ、とりあえずおやつにしよう」
「お前は何勝手にうちの食材我が物顔で使った挙句、当たり前のように振舞ってんだ。」
 見事な三種のベリー盛りタルトを真ん中に置いて完成したティータイムは、後から登場した彼の恒例のようで、お相伴に与る身でなんだが、少し思う。
「・・・まだいたのか」
 二週間ほど前に来訪した時、ここに居たのは少年ではなく彼で、やはり当たり前のように接してきたから、今までいた少年は一体なんだったのかと、狐につままれる気分に陥った。直後に奥の扉から顔を出した少年に、どこか安堵の息を吐いて事なきを得たのはここだけの話にする。
 その際に知り合い、と言っていたのだけれど、その程度の間柄の人物が結構な期間滞在し、キッチンを自由にするだろうか。
「ほら見ろ。やっぱそう言われるじゃねぇか。いい加減出てけよお前」
 家主は相変わらずの姿勢のようだが。
 ニコニコ笑いながらそうだねーと間延びした返答をした彼に、諦めたような顔を見せた少年が肩を落とし、ぐるりと回ってチェアに腰を据えた。
「君もどうぞ」
「あ、じゃあ」
 既にカップに口を付けた少年を眺めていれば、向かいの席へと促される。時間もあるしと流れに乗ろうとしたところで、ピリリとこの場に不釣り合いな電子音。
 一瞬戸惑ったものの、取り出した携帯を慣れたように操作して着信に応じた。
「はい、ええ大丈夫です。・・・え? 今ですか? ああ、いえ、解りました、向かいます」
 簡単に終わらせて振り返り、もぐもぐ口を動かしながら成り行きを窺っていたらしい二人に視線を合わせ、残念そうな表情を見せる。
「折角だけど呼び出しだ。また次の機会に。いつもの話も含めて」
 そしてじゃあと片手をあげて、足早に店を後にした。外界とを隔てる扉が閉まり、室内に元の空気が戻る。
 カチンと高めに鳴らしたカップをソーサーに置いて、少年に向けたのは楽しそうな笑顔。
「ほんとよく飽きないね、あの子。随分懐かれたみたいだし」
「暇なんだろ」
「よく君に辿りついたとは思うけど」
「それだけだ」
 切り分けられたタルトにフォークを入れ、食べやすいサイズになったそれを口に放り込む。窺うようにじっと見てくる蒼色に、眉間に皺を刻んだ顔で憮然と「オイシイデス」と言葉にした。
 満面の笑みで、それは良かったと嬉しそうに返されては、社交辞令とはもう言えない。思ってもいないから尚更だ。
 にゃぁー。
 その時どこから入り込んだのか、軽い足音を立てて床に降り立った、紫の艶を輝かせる黒猫が鳴いた。
「ああ」
 声に気付いてフォークを置いている間に、慣れた運びで寄ってきた黒猫は、空いた手を差し出してきた少年に促されるまま、身を肩口へと滑らせる。
「お疲れさま。今回も無事、果たせたんだな」
『ええ。おかげさまで約束を違えることなく往けそうです』
 身軽に乗り上げてきた肢体を両腕でフォローするように支え、頬を合わせられる近さで少年が紡げば、返してきたのは耳元の小さな頭だった。
『貴方にはいつもご面倒な”依頼”を受けていただいて、申し訳ありません』
「構わねぇよ、人探しくらい。でもまぁ、少し目立つ結果になったのは予想外だったけどな」
 珍しいと続けると、黒猫はことんと首を落として数回瞬きをする。
『・・・今回は少し、ズレが。私の身体が経ちすぎたようです』
 異種族であれば、時の流れも同じではない。小さな身体は、命の灯火も決して大きくはない。
 言わんとしたことを理解して、少年は黒猫の後頭部から背中にかけてを優しく撫ぜた。
「でも、守った」
 その指は女性のような柔らかさも繊細さもないのに、酷く慈愛に満ちた温かさを分け与える。しっかりとした強さを覗かせる、凛とした声にも。
 黒猫が向けてきた視線を、口元に笑みを乗せて逸らすことなく至近距離から見返し、押しつけるようにすり寄ってきた身体を頬で受ける。
「いくのか」
 独白のような問いのようなそれの答えか、なぁうと短く一声だけ鳴いた黒猫と、額を合わせて瞼を閉じた。
「巡る先、廻る先、至る先、汝が進む如何なる場所へも、我が王の真名に於いて、汝の魂に祝福をあたえんことを」
 捧く祈りを思わせる口上と格好は、けれどあっさりと終わり、再び開かれた琥珀の瞳が緩く細められる。
「良い旅を。またな」
 言って支える位置にあった両腕を解けば、黒猫はくるりとそのまま反転して肩口から床へと降り立ち、すっと背筋を伸ばして少年を仰いだ。
 それから伏せに近い体勢で鼻を寄せたのは少年の爪先。
 一瞬だけ触れて、すぐに身を翻して姿を消した。
「彼、何回目?」
「四回目。お前が昔会ったのは二回目だ」
 見えなくなった方向に顔を向けたまま、今まで言葉を発しなかった存在が呟く。考えなくとも解る答えを短く告げて、少しぬるくなった紅茶に口を付けた。
 少年と黒猫のやり取りを別段おかしく思うことなく続けられる会話。
 内容も理解に苦しむもので。
 空間を満たす気配すら。
 カチリと蝶番が音を立て、躊躇いを隠せない弱々しい扉の音が室内に届く。
「・・・失礼、こちら、伯爵のペットショップでよろしいか?」
 いつの間にか立ち上がり、扉の正面に移動していた少年が、口角を上げて来訪者を出迎えた。
「いらっしゃいませ、お客様。生憎、伯爵の位を頂いていた祖父は現在、買い付けで出ておりまして。僭越ながら私めが代理で店番を務めさせていただいております」
 爵位を賜ったのはその祖父の代まででして。
 お越しいただきましたのに、大変申し訳ありません。
 決まり文句のようなテンプレートをさらさらと述べる様子はすでに堂に入ったものであり、醸し出す落ち着いた雰囲気も相成って、少年と言う外見を苦ともしない店主代理は、そしてこう言った。
「ここはペットショップ。昆虫から爬虫類、鳥類、魚類、哺乳類、どんな生物でも。お客様のお望みのペットを、当店が責任を持って見付けて参りましょう。手に入らないものなどございません。お客様の求める最高のペットをご用意致します」








このテッドは他人行儀なままの300歳テッドですね。(笑)
絶対に相容れないと理解しているから線を引く。認めていないわけでもないし、種としては尊重もするけど、いろいろと納得できない部分も多いから手は貸さない、助けは極稀。
ラズロもだけど、『ヒト』ではない。坊さんは人間。
出てこなかったルックは店側の存在で、英雄と団長もそう。ルカ様、主人公くん、王子は人間。
つづかない。

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ただひたすらに、テッドへの愛を叫ぶ。
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