忍者ブログ

300歳ブログ

300歳のためのブログだよ!

[PR]

2026.04.05 (Sun) Category : 

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

1224

2011.12.29 (Thu) Category : 小話


今年のクリスマスは寒いです、あなた方がクリスマスを呪いすぎたせいです的なのがついったで流れてて笑ったんだけど、確かに私も友達とサンタ狩りじゃああぁああって言ってたわそういえば!(笑)
楽しい雰囲気は好きだから、クリスマスを呪ったことはないんだけど!

前回の記事の方がタイトル日付あとなんですが、結局私クリスマスをちゃんと理解していないので、本番は25日だろっていう知識の元、こうなりました。
ので、こっちはイヴです。
とは言っても分けた意味はあんまりないです私だからね!(わー)

現代パラレルもどきで、25日のクリスマスには出せなかった人とセット! っていう方針です。
大丈夫だぜ! むしろ今かと待っていた!
という私にとってのサンタさんは顔文字君からどうぞ!
気持ち仲良し! かもしれない!

今年の更新は、多分これで終了です。
皆様、よいお年をー!(人^3^)



拍手[2回]










「こんな日にもバイトなんて、可哀想だねテッド」
「その台詞そっくりそのままお前に返すぞ。」
 煌びやかなイルミネーションが夜の街を彩る年末。新しい一年へと変わる直前の、最後にして最大のイベント、クリスマス。二十五日を明日に控えた今日は二十四日、クリスマス・イヴ。俗に、恋人たちの日と称される日である。
 が、全員が全員そうだと浮かれてしまえば、通常の生活、例えば交通機関とか店舗とかが滞り、支障が出るし、そもそも全ての人に恋人がいるわけでもないだろう。また、この時期は年間を通して稀に見る商戦時期でもある。
 よってこうして先の会話のように、ここぞとばかりに仕事に精を出すものも少なくはないのだ。
「僕は一緒に過ごそうと思った人に用事があるって言われただけで、相手を見つけてないわけじゃないもの」
「体よく振られたか、お前が対象と見られてないんだろそれは」
「・・・今すごく身に染みてるよ。」
 繁華街のど真ん中から、少しだけ外れた路地裏にある雑居ビルの地下。カウンター席が数個とボックス席が数個の、広いわけでも狭いわけでもない程度のバー。
 カウンターの内側でテッドが、奥に続くキッチン入口でラズロが、各自手を動かしながら小声で話す。本来まだ高校生の二人は、こういった店で働くことはできないが、オーナーと知り合いのため年齢を誤魔化して入れてもらっていた。
「くっちゃべってる暇ねぇぞ。テッド、オーダー取りに行けあのテーブル」
「ラズロ様、お任せサンドイッチとアボカドのサラダお願いします」
「「了解ー」」
 この店は外れにあるとはいえ、雑誌等での評判やクチコミでの人気が高く、時間帯によっては待ちをお願いするくらいには繁盛しているが、夜の早い時間にもかかわらず既に席が埋まっているのは、さすがのクリスマス効果と言うべきか。
 事実、客層のほとんどがカップルで、女性だけで来店しているのが数名、男性のみはゼロだ。
「っつーか、俺よりハーヴェイさんとかシグルドさんの方が問題だろ」
 そもそもテッドがこうして平日は店舗レジ、週末はバー手伝いのバイトに励んでいるのは勤労学生だからであって、大変ではあっても、可哀想というカテゴリではない、と思っているから、取り終えたオーダーを伝え、リキュールと氷を用意しながら、隣でシェイカーの準備をしている二人に話題を振った。
「うっせぇなー」
「俺はキカ様のために生きているからな、問題なのはハーヴェイだけだ」
「オイお前何自分は大丈夫ですって顔してんだ問題だろ同じだよ。」
 バーテンダーは接客も兼ねていて店の顔と言っても過言ではなく、女性だけの客は二人を目当てに来ている人たちも多い。特に距離の近いカウンター席に集まる傾向があって、今の会話でくすくすと笑い声が漏れる。
 ある種のアイドル的存在のように、不可侵のタブーが出来上がっているので、いわゆる女同士の争いには発展せず、バーテンダー同士の会話を楽しみに来ている節もあり、こういったやり取りも容認されているのが現状だ。
「それにしても今日をこの四人で回せって、キカさんも無茶言うよね」
 テキパキと仕上げたサラダを出し、卵やベーコンを炒めながら苦笑するラズロに、バーテンダーの見せ場シェイカー中の二人に代わって、テッドがフォークを用意しながら口を開く。
「あぁ、ヘルムートさんが急用でジェレミーさんが来ることになってたんだけど、何か探してた人が見つかったとかでやっぱり来れなくなってな。トラヴィスさんは連絡付かなくて、トリスタンさんは風邪ひいたっつってたけど、多分いつもの思い込みだ。」
「結構みんな自由人だよね。」
 ちなみに本来厨房担当はフンギとケヴィンだが、元々ケヴィンは家族サービスで休暇取得済み、フンギは原因不明の腹痛により急遽休みとなり、ヘルプでラズロが呼ばれている。
 少ない人員だが、大衆居酒屋や食事処ではなく、クリスマス・イヴということからも、むやみやたらとオーダーを掛けて雰囲気をぶった切るようなことはしないだろうから、ギリギリ何とかなるだろう。というか、ならなかったらヤバイ。
 例によって器用な二人は、話しながらでも手元はきちんと仕事をしており、セットを終えたサラダを提供し、その間に完成したカクテルも続けてテーブルへと運ぶと、ラズロ特性お任せ具材のサンドイッチも出来あがっていた。
 そつなくテーブルへと運び、途中で取ってきたオーダーを代わりに告げれば、カウンターのお客さんとの会話に転じる。これも大事な仕事の一つだ。仕事というほど気負ってはいないけれども。
「そーそー、結局去年もこいつとここで一緒でさぁ」
「年明けも初詣に一緒だった気がするな・・・」
「うっわそうだ。キカ様のとこに挨拶行った帰り行ったわ」
 仲良しなんですねーと、カウンターの数人の女性客と笑い合って進む会話に混ざりテッドも笑う。次に矛先がテッドに向けられ、笑顔のままで記憶を探るように首を捻った。
「俺は年末年始は友達何人かで過ごしますけど、そのあと二人のとこに行きますよ。お年玉もらいに。」
「お前またたかりに来る気か」
「忘れないぞ、今年の襲来事件」
「来年もラズロとフンギさんと一緒にお伺いします。」
「あ、さりげなく僕も同罪だってバラしたね。」
 なかなかいい職場関係を築けているだろう。

 深夜に近づくにつれ来店もぐっと減る。それでも待ちや満席ではないというだけで、空席が目立つほどではない。ピークも過ぎたからキッチンへ回すオーダーも大分減った。
 けれどもテッドも手伝い、忙しくラズロが動いているのは、日付が変わるからだ。
「どうよ?」
 くるりと背後のキッチンに向き直り、顔だけを突っ込んでハーヴェイが聞いてくる。
「間に合うと思いますけど、あと何分です?」
「二分切ったなー」
 腕に付けたごつい時計を確認して簡単に言い放ち、もう一度どうよと、今度はさっきよりほんの少し焦りを含ませた声色で聞いてきた。
「大丈夫、なんとかなったよ」
 ふぅと息をついて振り返ったラズロの前に、口の広いグラスがいくつも並ぶ。最後の仕上げであるチョコレートの細工を乗せて、完成、と告げた。
 食器とカードを準備していたテッドも、グラスを受け取り位置へとセットする。
 そして日付が変わってすぐ、四人全員で盆を片手にカウンターを出た。
「こちら、当店からのささやかなプレゼントでございます。MerryChristmas、素晴らしい夜を」
 二十五日になったばかりの時間に来店しているお客様限定で提供した、ソーサー型のシャンパングラスに可愛く盛られたクリスマスパフェ。
 季節ごとのこういったサービスは、知る人ぞ知る、そして本当に数量限定のため、狙うか運がよくなければ食べられない代物とあって、常連や口コミの間ではレア度の高い評価を受けている。今回はこの時間だったが、ハロウィンの日は午後十時三十一分のサービスだったりと、シグルドとハーヴェイの気分で日時が決まるからだ。
 わぁっと店内に喜色が咲き、にわかにクリスマスムードが漂う。
 サプライズは無事に成功のようだ。
 二十五時を過ぎてフードのラストオーダー、二十五時三十分でドリンクのラストオーダーを終え、カウンターに二人を置いてテッドもキッチンの片付けの手伝いに入った。
「あ、もう時間?」
「おう。あとどこ残ってんだ?」
「コンロ台は終わって、シンクはこれから僕がやるから、床の掃き掃除と調理台かな」
 ゴム手袋を装備したラズロに腕まくりしながらテッドが問う。指示された内容に軽く頷いて、調理台の上を片付け始めた。
「テッド今日帰りどうするの?」
「歩き以外の選択肢なんかねぇよ」
 バーの閉店時間は二十六時。その時間にもなれば電車もなく、もちろんバスもない。
 日曜の夜は終電に間に合うよう二十四時上がりでシフトを組んでもらっているが、金曜と土曜はラストまで入れてもらっていて、車通勤で方向が同じトラヴィスとシフトが合うときは乗せてもらうときもあるけど、基本的に平日勤務のトラヴィスに週末シフトが組まれることはほとんどないから、移動手段は大体歩きか自転車だ。
「だよね。じゃあ一緒に帰ろう」
 最寄駅としては二つ離れているが、駅と駅の中間地点に住んでいるラズロは、テッドの通常使用する駅の一つ手前までは帰路が同じだ。ヘルプで入るときは二人でだらだら歩いて帰る。
 調理台を拭き、掃き掃除を終えてごみを裏手に持ってき、バーに戻れば最後のお客様が、会計を済ませているところだった。
「ありがとうございました」
 対応を終えたシグルドが頭を下げて見送るのに倣い、カウンターに残るハーヴェイとテッド、ラズロも頭を下げて見送る。テーブルやシートはある程度掃除を終えているから、床に掃除機をかけて、テッドとラズロの今日の業務は終了だ。


「「お疲れ様でしたー」」
「お疲れー」
「ご苦労様でした」
 レジ上げや明日の打ち合わせがある二人より一足先に、テッドとラズロが支度を整えて店を出る。師走の深夜はさすがに寒い。ビル風もあるから、体感温度はもっと下がる。
「今年も年越しはルック君のとこ?」
「ああ。三十日までは、セラちゃんが大掃除手伝いに来てるっていうから、今年も大晦日からだな」
 いつどうやって決まったのか覚えていないが、ここ数年ずっと年越しの予定は、大晦日にルックのところでおせち料理を作り、年越しそばを食べ、初詣に行き正月番組を見て適当に解散するプランになっている。
 最初の年こそルックとテッドとラズロの三人だったが、ティルが加わりリオウとジョウイが加わり、フッチとサスケが保護者との都合がつけば合流と、年々メンバーが増えている。
 セラはルックの身内のようなもので、親族に近寄りもしないルックのところへ度々足を運んでいるため、テッドたちとも顔見知りだ。集まりがある場合はおとなしく引き、以前一緒にと声をかけたけれど、ルック様が楽しまれるのが一番ですので、と首を振られてしまった。
 古き良き大和撫子という感じで、仲間内での人気はかなり高い。
 ちなみに本当の身内であるササライやヒクサクには、一切近付けさせもしない徹底ぶりである。
「買い物してくよね。九時に待ち合わせにしようか」
「そうだなー。今年は人数増えるかもしんねーから、多めに作っとくか」
 一人暮らしをしているし料理も当たり前にするとはいえ、高校生がする会話ではない。いったいどこの主婦だ。
 ヒュゥッと冷たい風が身体を滑り、テッドが思わず肩を竦ませる。コートもマフラーも手袋も装備しているが、寒いものは寒い。
「はい、テッド」
 見ていたラズロが、バッグから袋を取り出し、目の前に突き付けるようにぶら下げた。
「メリークリスマス」
 言ってどうぞと差し出し、にこりと笑う。
「・・・お前マメだよな・・・」
 テッドも誰かの誕生日だ、正月だと季節のイベントに乗っかって騒ぎはするが、こうやって個人的にということはあまりない。ほとんどが誰かと一緒に、合同でプレゼントという形だ。
 ありがとなと苦笑して受け取って早速開ける。
「やっぱりこの時期は暖かくなるものがいいよね。それと、今年は実用性」
「実用性?」
 何それと思ったところで中身に手が届いた。疑問符を浮かべながら、取り出してみれば。
「どれだけあってもいいし、効果は誰もが知ってるし」
 大手衣料メーカーが毎年冬になると前面的に推し出し、今やもうすでに必需品と言っても過言ではないあの。
「・・・・・・・ヒートテック」
「最近は種類もたくさん出てるしね。僕ともお揃いだよ」
 そりゃそうだ。
 っつーか世の中のいろんな人とお揃いだよ。
「・・・どうも。」
「なんか心こもってない気がするのは僕の思い違い?」
 まぁ、らしいと言えばらしい。ティルと違って大量生産のどこにでもあるものだが、やたら凝ったものや高級なものをもらうより、使いやすいし金額も解る分、気負わなくて済む。
 そういえば去年のプレゼントも、やっぱり暖かくなるものがいいよねと、良い笑顔で渡されたのは、今年と同じメーカーのタグがついた、もふもふのイヤーウォーマーだった。
 俺につけろと? とやや神経を疑ったが、自転車の時は確かに便利で、近年はさほど珍しくもない風習らしく、誰が注意して見てるわけでもなし良いかと使っている。
「・・・あれ?」
「ん?」
 そこではたと思い出す。
 去年も一昨年も、随分前の一緒に生活していた幼子の頃にも。
 クリスマス・イヴの日にプレゼントをもらっていたような。
「え、なに?」
 僅かに眉を寄せてじっと見てくるテッドに、焦ったようなラズロが再度尋ねる。
「・・・や、別に」
 考えれば、なんだかんだ言いつつ結局テッドもラズロと一緒なのだ。クリスマスも年末年始も。家庭の事情でラズロがいなくなる前までと、高校に入学し再会してからは。
「その言い方は、逆にすごく気になるんだけど」
「あの二人とそう変わんねーなって思っただけ」
「ハーヴェイとシグルド? え、僕二人よりもスマートかつスタイリッシュのつもりしてたけど」
「スタイリッシュって。」
 ラズロの台詞に思わず吹いて、ちょっと意味違うけどと胸の内だけで呟いた。
 そういうこともあるだろう。そもそも本来は生誕祭であって、こんなお祭り騒ぎをするような行事ではないような気がするし。
 深く考えることを放棄したテッドに、隣を歩くラズロから言葉が漏れた。
「今年はクリスマス寒波だって言ってたけど、結局降らなかったね」
 吐き出す息は白いし、痺れるような冷気も感じるが、上空は薄雲がかかっているだけで雪の気配はない。ホワイトクリスマスの期待は出来なさそうだ。
「良いじゃねぇか。雪なんて寒いだけだ」
「まぁね」
 色気も何もあったもんじゃない超現実的なテッドの意見に、ほぼ二つ返事で頷くのは、過去の境遇がものを言う。
 今でこそ保護下に入り、不自由の少ない生活が出来ているけれど、共に育った頃に世話になっていた施設は大変で、雪という現象を楽しみはしても、待ち望むようなことはしなかった。雪は、ただ綺麗なだけじゃない。
「メニュー考えとけ。一つだけリクエスト聞いてやる」
 おせち料理は、これこそおせち料理だというものから、何となく縁起が良さそうなもの、ただ単に食べたいものとバラエティに富んだ内容になり、お雑煮や出し巻き卵など、恒例のものはあれど決まっているわけではなく、買い出しの段階でようやく大体の方向性が定まる。
 料理は二人とも出来るが、ラズロは何というか、完成された店で出てくるようなレベルのもので、かたやテッドはいわゆる素朴な、美味しい家庭料理といったもの。
 タイプが違うからおせちの幅も広がり、ラズロの好みにも合うらしいことから、こういう形でのプレゼントお返しになっている。
「うん、楽しみにしてる」
 やった、と小さいながらガッツポーズをして見せた。喜んでくれるのは純粋に嬉しい。
 今年も残り数日。
 その数日が、恐らく一年でもトップに入る忙しい数日だろう。
 昼も夜も目まぐるしく動き、過ごし、そして迎えるのだ。
 新しい年の明けもきっと、隣を歩く唯一の同朋と共に。









お名前だけ登場のキカ様はオーナー。
バーテンダーを雇う基準は顔。
よんさまに関しては察していただければありがたく。

PR
カレンダー
03 2026/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
プロフィール
HN:
月島うらの
性別:
女性
自己紹介:
ただひたすらに、テッドへの愛を叫ぶ。
Twitter

Powered by [PR]

忍者ブログ