300歳ブログ
300歳のためのブログだよ!
30のお題・)15思い出
2011.08.02 (Tue) | Category : 30のお題
ハァイ! 月島&うらののいつでもオタク充したいが口癖の方、月島です!
いや、月島もうらのもどっちもオタク充したいんだけどね! どっちも私だからね!
マジテッド足りない!!!
最近ついったでは楽しく佐藤さん(笛!)話にまぜてもらってるけど、テッドの話がしたいよ!
佐藤さんもマイナーだから話したことなくてウハウハだけど、テッドの話がしたいんだよ!
テッドが足りないテッドが足りない!
と、いつもの可哀想な話は置いといて。(へへ・・・)
途中まで410のつもりで書いてましたが、どうもよんてどというよりって感じになったので軌道修正。
いずれ書こうって思ってたから丁度いいやと思って・・・まぁお題とはちょっとずれた気がしますが。(またか)
300年の人生の、空白の時間の一部。
まとまり損ねたから雰囲気でお願いします。(オーイ)
例によって妄想なんで、テッドがいれば基本おいしく頂けますって同士は顔文字君からどうぞー!
「じゃあしばらくはこっちにいるんだ?」
「そうだな」
「だったら僕も一緒に回ろうかなぁ」
「いらねぇ。」
群島の明暗を分けたあの戦争から数十年。当時のオベル王がその座から退き、新たな王権になって随分経つ、と言えるほど後。
あのときの仲間はもう散り散りになって、物凄い出世をしたものもいれば、全く変わらないもの、どうしてこうなったと聞きそうになるもの、そして既に鬼籍に入ったもの。
時間は確実に過ぎている。
自分で決めたことを終えるまでと、オベルやらラズリルやら、果ては海賊諸島やらを転々として生活していたラズロは、今ではもうすっかり立派な大人になった当時年少組の一人から、とある連絡をもらった。
とても懐かしい人が来ていますよ、と。
それだけで誰なのかを理解し、舟の到着予定場所に先回りして声をかければ、多分解っていたのだろう、驚きもせず盛大な溜息をこれみよがしに吐いて。
『お前は本当に変わらないな』
なんて言うから。
『そうかな、色々影響されるものもあったんだけど・・・君もそうでしょ、テッド』
挨拶なんてその辺に放り投げて、にっこりと、所謂リーダースマイルで笑ってやった。
群島の亜熱帯気候の太陽の下、好んで焼け焦げる趣味はなかったので、近場の木陰へ移動を促せば諦めたようにテッドがついてくる。昔から何だかんだ言って、結局は人が良いというか付き合いが良いというか。だからこそ船の皆も、テッドを言葉通りには放っておかなかったのだけれど。
聞けば旧クールーク側から群島諸国に入ったらしく、ネイ島を経由してナ・ナル、オベルに到着したらしい。
ラズロが連絡を受けたときは既にネイ島を出発していて、ナ・ナル行きかオベル行かははっきりしなかったが、いずれオベルは回るだろうと予測してオベルで待った。二日経って、ナ・ナルからの船に見覚えのある顔を発見したと言うわけだ。
「僕はモルド島に湯治に来てて」
相変わらず寂れた感は拭えないものの、件の戦争の立役者がきりもみしている温泉施設ということと、なりを潜めたとはいえ、例の如く強引な金銭のやり取りも相成って、今は立派な温泉施設が建っている。船も定期便がそこそこあるおかげで、群島の観光名所の一つとして上げられるところだ。
「今は海賊島も、一部は観光出来るようになっててね。もちろん奥の方は本当に危ないから、表立ってそうは言ってないんだけど」
治安も大分よくなり、たてつく相手がいなくなった海は略奪行為も減った。海賊同士の衝突は少なからずあれど、ロマンと冒険を追い求める海賊が多い今、一般人へ危害を加えることはほとんどない。
むしろ航海の護衛にと、名を馳せた海賊団を雇うことさえある。
これは、儀や礼を慮り、筋の通らないものには屈しない、伝説の女海賊の志や生き様が強く影響しているのだという。
「・・・女海賊」
呟いた一言を受けて、肯定するようにラズロが笑う。
予想通りだったが、彼女がもう伝説扱いとなれば、目の前でのほほんと饅頭片手に茶を啜る、見た目同年代の少年はどう言い伝えられているのか。
数は減ったが、この姿を知っている星たちも関係者もまだ存命のものだって少なくはなく、彼らとて紛れもない群島の英雄伝を担う一旦である。お互いに、年を取らない見かけと大きくなりすぎの群島解放戦記に、どこか他人事感が否めないのだけれど。
「僕もね、そろそろラズリルにでも行こうかなって思ってたんだ」
ニコリと笑顔で何をどう言っても一緒に群島を回る気満々の元リーダーに、過去何度も味わった諦めを強く滲ませて、数えるのも面倒になってきた溜息を漏らした。片手で額を抑えたあと、普段よりも僅かに低い声で「ああもう好きにしろよ」と力なく呟く。
粘り勝ちの同行許可を取ったラズロは、やった、と小さく叫んでピースまで作って見せて。
「丁度、知り合いの船が近くに停船してるし乗せてもらおう。ついでに良いよね」
こうなったらいっそ群島案内してもらおうじゃねぇかと腹を決めたが、続いた台詞に疑問を感じ振り返れば、満面以上の笑顔をテッドに向けるラズロと目が合った。
「・・・・・・・ついでなのか、これが。」
「うん。頼まれてたの届けるついで。」
知り合いの船、と紹介されたときから微妙な予感はしていた。
さすがに入港しているときは一般船を装っていたけれど、乗組員や船のちょっとした部分を見てしまえば、解る人間には解る。大海原に出てしまえば、隠すことなく彼らを象徴する旗を翻し、高らかに咆哮をあげた。
海賊船である。辿り着いたのも当然のように海賊島。
お約束と言ってしまえばそれまでだ。
「モルドで手紙を預かってね。会えれば良かったんだけど、都合つかなかったみたいで」
慣れたように海賊島の奥へ進むラズロの後に続き、テッドも躊躇なく進んでいくが、海賊とは違う、ただの子供のなりの二人が普通に歩けるような場所ではない。
さっきラズロが言った観光向けに開いている一部は随分前に過ぎている。
じろじろと多様な視線と呼び声を受けながらも何もないのは、足取りの通り、慣れているからだろう。どういう相手か、詳細は解らないまでも、『客人』扱いのようだった。
「・・・変わらないな」
「うん、そうだね。匂いとか空気とか、どこに行ってもいつもそう思うけど、基本的に変わらないんだよね」
それはテッドも、ネイやナ・ナル、オベルで感じた。
生きている人間の中にあるものが変わらないからか、ラズロと共に島に立ったときも、その後数年経って再び訪れたときも、今も。ここは変わらないんだなと思った。
が、テッドが言ったその意味とは少し違う。
「それはもう知ってる。昔もこんなだったなと思っただけだ」
「昔? ああ、あの時? うーん、そうかな、そうかも」
戦争当時、用事やら掘り出し物やらで幾度もこの島に来て。そのときも少年の姿の自分たちに、この島の住人たちは色々ちょっかいをかけてきたものだ。今と同じく、好奇心やからかいといった、概ね友好的なものを。
「懐かしいね」
戻ったみたいだ、と小さく添えて、思い出すように目を細めて笑った。
「ラズロさん、すいやせん!」
少し先の通路から顔を出した、さっきまで乗っていた船の船長が手を挙げて叫ぶ。気付いたラズロが軽い返事をして近付いた。
「提督、別件でちっと今戻れねぇみてーで。申し訳ありやせんとお伝えしろと」
「そうですか、解りました。ではこれを渡していただけますか?」
「大提督の書状ですね、かしこまりやした。確かに!」
見覚えのある刻印で封蝋がしてある手紙を渡せば、ラズロの届けものは完了。最近の海での出来事を話しながら送られるように表のほうへ向かい、明るくなったところで知り合いの船長とは別れた。
海賊島の一部が観光として解放されているのは本当らしく、しかもそれほど秘密裏にされていないのか、それなりにちゃんとした宿泊施設も数件ある始末だ。
海賊向けに開かれた、というより、それっぽく作られた飲食店も軒を連ね、大掛かりでかなりリアルなテーマパークといった印象もある。本職の海賊やその家族にとっても、観光で落とされる金が副収入になっているのかもしれない。
ランプの暖か味のある橙色が店内を彩る中、端の二人がけテーブルで、コンと控え目な音を立ててグラスを合わせる。
「テッドと飲むの久しぶりだね」
「言っとくけど俺は不本意だ。」
向かい合わせに座ったラズロとテッドが、真ん中に数皿の料理を挟んでアルコールを手に取った。互いに呑めるのは了解済みで、色々事情も知っている上に年数だけは短くもない付き合いだから、遠慮も何もない。
「で、それはアルドの形見?」
性格というか性質というか、本人に言わせれば、このくらいじゃないとかわされるから、だそうだが、とにかく天性のもので喋ることが多いラズロが、少しだけ言い辛そうな声色でテッドの後方にある荷物に視線を投げた。
使い込まれ光沢は鈍くなったものの、素材そのものの良さと持ち主が丁寧に扱ったおかげで、細かな傷はあっても充分やっていけるほどに保っている。
「・・・ああ、あいつの弓だ。譲り受けて俺が使ってる」
前回群島に来たときテッドは、面倒そうにしながらもアルドと共にいた。それからしばらくして、風の便りでアルドが息を引き取ったことを聞いて。
ずっとどうしているだろうと思っていたところに、テッドが群島にやはり一人でやってきた。目的を聞けばただ一言、墓参り、と。
「・・・右手が?」
「いや・・・原因として違うとは言い切れないけど、取り込む様子はなかった、から、送って・・・遺体は本人の希望で、骨まで灰にして森に」
「そっか・・・アルド、確かに迷子になってたのが不思議なくらい、何だか森の人って感じだもんね」
送った、と言う単語で、船に乗っていた時一度だけ見たことのある、無数の魂が立ち昇る光景を思い出す。魂を次の場所へと、巡り、循環させるために示し導くのだという。
生と死を司るソウルイーターを宿す者、送還者であるテッドの役目。
恐らく、テッドの言う森も群島の森ではないだろう。墓もないのだから墓参りと言うのもおかしいが、ここが原点で転機の場所である以上、そう訪れるのは理に適っている気がした。
「ありがとう」
きっと彼も微笑って逝った。
他の星たちがそうだったように。
「看取ってくれて」
囁くような音で、けれどしっかりと発したそれは、小さなテーブルの正面に座るテッドに間違いなく届く。表情を変えないまま視線を落とし、ゆっくりと頬杖をついて再び視線をラズロへと上げた。
「・・・お前、まだそれ継続中か」
「もちろん。自分で立てた誓いだよ。それにこれを越えなくちゃ意味がないもの」
進んで行く時代と、街と、仲間たちと。
進んで行けない自分と。
気付いた時の衝撃は、本当に相当なものだった。テッドにも言ったけれど、死ぬつもりはなくても、一般的な標準よりは短命だろうと思っていて逆にほっとしたのだ、残されずにすむと。
それが。
「よくやれるな、全員を見とどけるなんて」
「最初は本当にキツかったよ。何かもう叫び出したくて」
あははと内容とは裏腹に軽く笑う。
ラズロが自分で決めて立てた誓いは、星の仲間たちの最期を見届けること。
今のようになれるまでには時間もかかったし、何度も、それこそ自ら終わらせようとすら思いつめたこともあったけれど。
「でも、君が来てくれたから」
凄いタイミングで、丁度テッドが群島に現れた。歳を重ねたアルドと共に。
その時、ああそういうことなんだと思ったのだ。
見送るのも見送られるのも多分、あまり違いはなくて。
そして、ここを越えなければ、そこへは辿り着けなくて。
「・・・アルドに言ってやれ。あの時群島を強行したのはあいつだ」
「そっか、じゃあやっぱりテッドのお墓参りについていく理由は、僕にもあるんだね」
「あー・・・」
しまったという顔を見せたテッドが大きく息を吐いて苦笑する。それから緩く手を振って、まぁなと言って背もたれに体重をかけた。
実際は、アルドが強行しようがテッドが行かなければそれまでだから、テッドにも意思があっての群島行きだったのだろうと言うことは容易に想像がついた。
なにせ出会い頭に思いっきり眉をしかめて、誰もお前に気付かなかったのか、だ。ラズロの状況を見抜いていたに他ならない。
「じゃあ明日は船を借りて、庵の小島に行ってこよう。パンでも持ってさ、鳥たちにあげてくるのも良いよね」
「ウィスキーか、ワインもな」
「そうだね、一緒に行ってこようか」
もう誰も住んでいない庵は、それでもたまに誰かが、時にラズロ自身でもあるけれど、掃除や整備を行っているらしく未だに朽ち果てることなく建っている。結局テッドが行く宛もろくに決めず、群島のあちこちを回っているのはそういうことで、やっぱり一応は墓参りに違いないのかなと思う。
墓石の前に立たずとも、故人を想い、偲び、祈り、願う。
思い出は、人の中にこそある。
「ラズリルの皆にも、お土産買っていこうかな」
「どうせ同じ群島のもんだろ。土産になんのかよ」
「なるよ。ほら、ご当地味みたいなのがあるから。それに海賊島のはロシアンルーレットでハズレが入ってて結構人気。」
「マジでか。」
月日は流れる。
人も街も変わっていく。
ずっと同じであるものなどない。
どうしようもないのだと理解はしても。
納得は今でも出来ていないけれど。
でも。
「テッドがいてくれてよかったよ」
共有できる相手がいる。
同じではなくても、褪せないものはある。
「・・・そりゃどうも」
本心からの言葉だったのだけれど、どうも何かを含んでいると捉えられたらしく、胡乱気な視線を向けてアルコール片手にそう言われてしまった。
海賊諸島を回ったら、ミドルポート経由でラズリルへ。
そう言えばここ数年戻っていなかったなと思いだして、ラズロは少し考える。久々の帰郷が、まさかの人物を伴ってだなんて、仲間たちはどんな反応をするだろう。
いきなりのことに驚き、しばらく帰って来なかったことに怒って、色々文句も言われて、でもきっと最後には喜んで、歓迎してくれる。そう言う仲間たちだ。
「なに仕込もうかなぁ」
「普通にしろ、頼むから。」
折角だしとわくわくしながら呟けば、げんなりした顔を隠しもせず即ツッコミを返してくる。船にいた頃よりもスムーズな応酬になっている事実は、嬉しい変化で。
憂い、悲観するだけではなく、繋げ、広げ、受け入れる。
全ての変化が忌むべきことではないと、人の死を誰よりも見てきた存在が、身をもって気付かせてくれたのだから。
「途中でカナカンのお酒でも見つかると良いね」
「ああ、よく飲んでたもんな。忍者の里のとか赤月のとか」
「そうだよね。干物を火の紋章で炙って肴にしたりして」
「今でも似たようなもんじゃねぇか」
「うん。結局はね」
そう。
きっと、そういうこと。
誰がどうしてるか、アルド以外明確にするのはやめました。
もうじきお盆です。
お盆って、亡くなった先祖家族が家に戻るのを迎えるわけですが、母上の知り合いで新盆のところが、津波で家が流されたから、亡くなった先祖家族が戻る家もないし新盆も何もないよって話で。
ああそうかって。
それどころか、まだ戻って来れない、見つかってもいない人も大勢いるんだよなって。
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