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2026.04.05 (Sun) Category : 

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\(^∀^)/

2011.09.30 (Fri) Category : 幕間


デュラララEDパロが流行った当時、ペーパーで私も一部だけポーズちょっと変更させてガリガリ描いたわけですが(プッツンカップルに坊さんとテッド、ブラコン姉さんにルック、神セルによんてど)、幕間設定で描くなら上から順に、坊さんシーナルックくまさんよんさまテッド主人公君ナナミジョウイクルガンフリックオデッサクレオさんシードルカ様かなぁ。
過去から繋げるなら、くまさんとこにゲオルグさん、クルガンをシードに変更して、フリオデクレオさん位置は英雄サナとワイアット、シードは王子でルカ様のとこは無理矢理王家かしら。

というわけで(何が)、先日ご協力くださったアンケートの結果より。
ほのぼので幕間です。
ほのぼのがいまいち解ってないんですが、多分いつも通りってことで良いんだろうという勝手な解釈なんで、違ったらすんまそ!(苦笑)
テッド生存パラレルが大丈夫な人は顔文字君からどうぞー!




拍手[11回]





 本拠地は基本、岩をくりぬいて作られているため、根本的に材質は石だ。
 けれど、どこからか持ち込んだらしい土や砂の部分も確かに存在していて、本拠地裏手にも広がる船着場の端から東側に回り込む形で、農園、といえるほどの規模ではないが、畑の場所が確保されている。
 葉野菜を主に花や背の低い果樹を含むそこは、店舗で使うちょっとしたものから、個人的な趣味のためのものまで幅広い活用がされており、医務局で使用する薬草の類も例に漏れず栽培されていた。
 とは言え扱いが特殊なものもある医務局のスペースは、しっかりと区画分けが行われており、一般人はおろか携わるもの以外は手出し無用の通達が下りている。
 の、だが。
「・・・・・なんか減ってる気がすんな・・・」
 ざるを片手に薬草の葉を摘みに来たテッドが、端に数株だけ植わっている植物を見て呟いた。
 キイチゴに似た赤い実をつけ、先日確認したとき多くはないながらも、充分足りる量が生っていた覚えがあったのだけれど。
 ハウス内でもなく野晒しになっていれば、鳥が餌として獲っていく場合もあるし、使用する分にはどうにか足りそうだしと、大して気にもせずに成長具合だけを確かめて畑を後にした。
「お、大漁じゃん」
「その分処理も大漁だけどな」
「あー、そうなるのか・・・」
 医務室の留守番をしていたシーナが山盛りのざるを見て軽く言うと、テーブルの上にそれを置いたテッドがサラリと答え、気付いて少し肩を落とし息を吐き出す。
 厄介な作業ではなく、どちらかといえば単調なものだが、数が多ければ面倒には変わりない。
「あ、そういやさっき」
 選別を始めたテッドの隣に立ち、いない間のことを思い出したシーナが口を開いたとき。
 丁度ナイスなタイミングで医務室の扉がやや乱暴に音を立てた。
「そもそも僕は担当じゃないから無理って言ってんのに、あんたのおかげで勘違いされて凄い迷惑。」
 腕を組んだまま仁王立ちで登場したルックが、思い切りテッドを視界に入れて一気に言い放つ。
「や、何で俺いきなり怒られてんのか解んねーんだけど。」
 ルックの勢いに押されてしまった感はあるものの、慌てるでもなく緩く首を振って疑問符を頭の上に浮かべたテッドに、隣のシーナが再度口を開く。
「そうそう、さっきルックがマッシュさんから至急って伝令で呼ばれて行ったんだよ。お前の代わりにって言うとこだった」
 ちゃんとした医師がいない今の解放軍で、医務局を取り纏めているのは一応テッドということになっているのだが、そのテッドが丁度不在だったため、その場に手伝いでいたシーナとルックのうち、どちらかといえば知識やら紋章学やらのスキルが高そうなルックに天秤が傾いたのだろう。
 それはそれとして。
「マッシュさんが至急で俺に?」
 医務局のことならばテッドの代理が立つわけはなく、怪我人や病人の処置というならルックで充分事足りる。
 けれどルックの態度を見る限り、どうも手に負えないというか専門外というか、とにかくダメだったというのは感じ取れて、何事だろうと首を傾げた。
「俺は詳しく聞いてない。少し焦ったみたいに入って来てさ」
「行けば解るよ。さっさと何とかしてきて、面倒くさい」
 眉を寄せた様子に補足が入るも、結局行ってみないことにはという状態で、採ってきた薬草の処理を任せてテッドは上階に向かう。
 面倒がしょっちゅう口につくルックだが、今回のそれはいつものとは違う気がするなと、微妙な感じを受けながら。


 コンコンコン。
「テッドです。すみません、何か至急って聞いたんですけど」
 執務室前に立つ兵士二人に軽く挨拶をして扉を叩けば、予想外にも、どうぞと入室を促されるのではなく中から扉が開かれた。しかも覗いた顔は、軍の中心で軍主ティルの右腕そのものであるマッシュ本人。
「忙しいのに申し訳ありません。少々お力添えをいただければと思いまして」
「いえ、大丈夫です。俺で解ることなら構いませんけど」
 どうにも不自然さを覚えるが、際立っておかしいわけではなく、多少警戒している部分が見えるけれども注視するほどでもない。兵士二人にもマッシュ本人にも、特に混乱も見られない。
 いまいち状況が飲み込めないまま入室し、正面の人一倍大きな執務机に座るティルを視界に入れた。
「お疲れ、何かあったか?」
 どことなく仏頂面、というよりも考え込んだ表情のティルに、努めて明るく声をかける。と、顔を上げてテッドを見たその表情がほんの僅かに歪んで頷いた。
「何、どした?」
 それでもこれは痛いとか辛いとかではなく、困ったとか考えにあぐねているとか、そういったものだったから、さほど心配もせずに続きを促す言葉を返す。
 けれど。
「ん?」
 視線を外して口を開こうとしないティルに、テッドは改めて疑問を覚えた。
 いくらなんでも、挨拶を返さないなんてことはおかしくないか。
「お察しの通り、突然声が出なくなったようでして」
 思い立ったとほぼ同時くらいに、正解を告げる声が後方から届く。マッシュのその声も、ティルの表情と同じく困り果てている様子だった。
「現状では執務仕事だけですから差し支えありませんが、状況は逐一変わります。如何致したものかと、至急にさせてもらいました」
「・・・そういうことですか・・・」
 紋章の気配もなく、ザッと見た感じの原因は不明だ。これではルックもお手上げだったのは仕方ないだろう。
「いつからですか?」
「気が付いたのは本当に少し前ですね。私もティル殿も書類作業をしていて・・・用事があって声をかけたのですが返事がなくて、私もティル殿も、そこで」
 すぐに医務室に伝令をと繋がり、でも昼にアントニオのレストランで食事をとった時は、普通に会話をしていたというから、午後の数刻の間には間違いない。
「全然ダメなのか? 唸り声とか、痛みは?」
 直接ティルに問診すべく執務机の内側にぐるりと回り、高さにあわせて立膝をつく。
 ぱくぱくと口を開くが、やはり音にはならないようだ。
「痛みはないのか。そもそも唸り声すらも出ないなら、身体の問題じゃなさそうだし・・・昼は何食った?」
 少し驚いたようなティルだったが、即座に持ち直して音にならないままの声を出す。
「ああ、湖畔ランチな。シーナも食ってたけど平気そうだったし、変な食材もなかったけどな」
「私も同じものを食べましたが、変化はないですね」
「紋章でもなさそうだから、別の何かだとは思うんだけどなぁ」
 次に考えられるのは精神的なものから来る不調だが、そういった様子は見られないし、そもそもこの程度で潰れるような器ではない。外部からの原因だと考えて良いと思うのだけれど。
 ゆっくり大きく、深呼吸に近い溜息を吐き出して、ティルはイスに座ったまま腰から身体を曲げ項垂れる。
「・・・あ?」
 そのとき一瞬だけふわりと届いた香りに、さっきの光景が蘇った。
「なぁティル、ちょっと聞きたいんだけどよ。畑に医務局管轄の区画あるよな?」
 唐突に始まった、あまり関係ないような話だったが、下げた頭をもたげてテッドを見る。
「俺とかアイリーンさんとか、医務局の連中以外は立ち入るなって通達出してもらってるけど、お前たまにいるよな」
 区分けもされ通達が出ているとは言え、入れないような措置を取っているわけではない。ロープもなければ、簡単な立て札があるだけで誰でも入れる。
 テッドが医務室にいないときは、薬草の手入れや収穫のため畑に出ている場合があるから、ティルが医務局区画内に入ることが珍しくないことも知っていた。
 そこでああと、ティルも傍で見ていたマッシュも思い立ったらしい。
 確かに今日もテッドを昼食に誘いに来ている。
「まさかとは思うけど、お前、あの畑のもん勝手に食ったとか、ないよな?」
 微妙な沈黙が落ちた。
「・・・・・畑の端にある赤い実か?」
 減っていた実の数、かすかに残ったベリー類に似た甘い匂いに、紋章ではない原因のステータス異常。気まずそうに眉尻を下げてティルは小さく頷いた。

 いわく。
 南方の女王国を原産地とするその株は、成長過程で様々な変化を繰り返し、与える栄養や水の成分、土によってもまた変化し、生る実や葉には特殊な効力が現れるのだという。
 噂では、女王国に伝わる秘伝の薬の材料にも使われるとか。
「ここの土と水でも育ったから、もう少ししたら収穫して、どんな効果が出るか調べるつもりだったんだよ」
 でも手間が省けたわ、と苦笑する。
「『沈黙』だな。毒じゃなくて良かったじゃねぇか」
 他にも何かありそうだけど、とりあえずそう心配するようなものじゃないと続けられれば、途方に暮れかけていたティルもマッシュもほっと胸を撫で下ろした。けれどどうにも腑に落ちない。
 さすがにいくらなんでも、何の保障もなしに医務局の作物を口にはしない。
「ああ、うん。俺も何日か前に二つくらい食ったけど、ティルとじゃ魔力値が違うからか、何の変化もなかった」
 そう。数日前にテッドが生りを見るために含んだところを丁度見ていて、平気だと思ったから頂戴したのだ。
 テッドの言うとおり能力値の違いからか、ただの個数の問題か、効果は現れなかったのだと言うけれど。
「や、ほら、俺は耐性ついてるし。別の効果でも少量なら、多少不便になる程度だし・・・」
 たった今自身で言った。毒ではなくて良かったと。
 ならばその可能性だってあったのだ、テッドが試食した時には。
 しまったと、迂闊にも危険だったかもしれないことを暴露してしまい、慌てて自己弁護に入る。
 長い旅の最中に、どうしても口に入れるしかなかった場面だって少なからずあって、嘘ではなく毒に対しても何に対しても耐性が出来ている。
 ティルだってテッドの知識や行動に、その事実があることを理解しているが、そういう問題ではない。
 どうして軽んじるかだ。
 どれほどの耐性があっても、苦しいこと、辛いことに変わりはないのに。
「・・・解った、ごめん。悪かった。気を付ける」
 いつの間にか立ち上がり、詰め寄るような格好になっていて、テッドは両手を肩の位置まで挙げた降参のポーズで苦笑する。
 一人でいた時間が長いせいか、特に気にもせずそれが当たり前でやっていたが、確かに周りから見ればどうしてとなるだろう。遠い過去や少し昔、お節介にも関わってきた連中もそうだった。
 いくら何でもなくても心配はすると。
 充分悟った様子のテッドに、ティルも大きく息を吐いて落ち着かせた。
「原因は解りましたが、対処はどうすれば? 試薬も出来ていないということは、特効薬も出来ていないんですよね?」
 執務机の向こうから思案顔のマッシュが首を捻る。
 通常の沈黙ならばのどあめや紋章術で治りそうだが、これは治らないだろう。というか、ルックが風の紋章を使って治せなかったのなら無理だ。
「・・・多分、どうにもなりませんね。時間が経って、効果が切れるまで待つしかないです」
 真の水ならば可能性がと思いつつも、今から探しに行く余裕はなく、そもそも探している最中に治りそうだ。
 恐るべし女王国の秘術、と言ったところである。
「とりあえず喉に良さそうな材料で何か作ってみますけど、効くかは解りませんよ」
「致し方ありません。よろしくお願いします」
 出口は見つからなかったものの、方向だけは掴めたことに安堵し、ティルは机に懐くように突っ伏した。グレミオには盛大に驚かれるだろうし、不便だが仕方ない。
「そういえば、よくティル殿の言うことが解りましたね」
 一番初めは通じたことに驚いて、でも普通に成り立つ会話に流してしまったが、今でも声は出ていない。さっきティルが問い詰めた状態になったときでさえ。
 けれどテッドは正しく理解し、的確な返答までして見せた。
「えーっと、読唇術って言うんですか? 口の動きで言ってること読むって言うか」
 後はほら、顔色とか雰囲気でニュアンスから、と伝えられて納得する。簡単ではないことだが、ティルやマッシュでも、空気や気分で大体の意味合いを読み取る程度ならば出来る。
「ああ、なるほど。でしたら」
 大きく一つ頷いて、ふむと考えてから思いついたようにマッシュが発した言葉。
 何よりもまず、とにかく出来る限り早く、柵なり網なり解りやすい立入禁止区域だという表示が必要だなと、テッドが心の中で誓うに充分すぎるものだった。


「戻ってこねーと思ったら」
「何してんの君ら」
「・・・・・俺が聞きたい。」
 ある程度の時間が経っても一向に姿を見せない部屋の現主に業を煮やし、留守を預かっていた二人が呼ばれた先に顔を出す。
 解術がそんなに厄介なのかと思っていれば、開いた扉の先は至って通常運転している執務室。
 普段と違うのは、正面を陣取る軍主の隣に、眉間に力を入れて多少ささくれた様子のテッドが、頬杖をついた格好で本のページを捲っているくらいか。
 それが最大級に違和感なのだけれども。
「ティル殿の声が出なくなってしまいましてね。どうにも不便なので、テッド殿にティル殿の言葉を伝えてもらうよう、ご協力いただいているのですよ」
 筆談という手段も取れただろうに、それでなくても書き物が多いデスクワークと、ただ単にまだるっこしいという理由から、マッシュのほぼ決定事項な提案で通ったこの状況。
 要はあれだ、通訳だ。
「ルック、マジどうにかなんねぇか、ティルの声」
 ここにいるのが相当嫌そうな表情は、偽りなくテッドの本心だが。
「無理。風は回復じゃないし、大体僕はそんな疲れることしたくない。」
 スパンと一刀両断された迷いのない返答に、テッドはあからさまに肩を落とす。
 報告の類で訪れる際も、執務室の堅苦しさに面倒だと漏らしているのを聞いているから、ルックもシーナもこの場にいたくないというのはよく知っていて。
「まぁ頑張れよー。医務室は適当にアイリーンさんたちと楽しくやってっから」
「せいぜい絞られるんだね」
 いい笑顔で一人が片手を振れば、もう一人は畳み掛けるように更に突き放す。
「・・・覚えてろよお前ら・・・!」
 見事にあっさりと手を引いた二人に、予想通りとは言えさすがに脱力感を隠せない。恨めしそうにそう言って、深い溜息を吐いたあと諦めた様子で机に伏せた。
 残るティルはどことなく上機嫌で書類作業に勤しみ、マッシュにいたっては目に見えて処理スピードが速い。確実にこの状況を楽しんでいる。
 ティルの不注意というか認識不足というか、とにかく九割方ティル自身の責任と言えそうなものだが、管理不十分とか監督不行届きとか言われてしまうと、身に覚えがないわけではない分テッドは強く出られない。
「折角ですから、テッド殿にも仕事をしていただきましょうか。おられるだけでは暇でしょうから。」
「いえ、俺、読む本一杯あるんでお気遣いなく。」
 この攻防もいつまで続くか。
 見物であり、ご愁傷様である。

 結局、ティルの声が戻ったのは三日後で、医務局管轄栽培区域への立入禁止が再度通達され、今までなかった囲いが全力を出したテッドにより即座に作られたのは言うまでもない。








何とか今月中に更新できた! 原因は前半のやる気のなさ! 自業自得って言うんだようん知ってる!

特殊設定なんでアレですが、平気って猛者様はどうぞ持ってってやってください。
テッドが無事に逃げ出して解放軍にいる話、です。(身も蓋もねぇな)

時々凄くカウンター回してくださる日があって、ありがたいやら申し訳ないやら怖いやら。(苦笑)
一周年ありがとう、そしてありがとう!\(^∀^)/
今後ともどうぞよろしくお願いしまっす!

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プロフィール
HN:
月島うらの
性別:
女性
自己紹介:
ただひたすらに、テッドへの愛を叫ぶ。
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