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2026.04.05 (Sun) Category : 

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逃亡

2010.08.25 (Wed) Category : 幕間


テッド生存パラレルの1冊目、『Homam』の幕間。
別れた後のマクドール家。


呼んでる顔文字からどぞ。


拍手[7回]


「坊ちゃん!?」
 勢いよく踵を返したティルは、そのまま階段を駆け上がる。慌てて背を追ったグレミオが辿り着いたのは、ティル本人の自室だった。
 ガタガタと取り繕う様子もなくクローゼットやタンスの引き出しを開けたティルは、いくつかの荷物を取り出していて、意味が解らないまま見守っていたグレミオだったが、ティルが外套を羽織ると目をみはる。
「・・・どうするおつもりですか・・・!?」
 直前の光景を考えれば、その行動は取るに足らないくらい解りやすいけれども。
「テッドを追う」
 あえて問えば、手早く身支度を整えたティルの答えは、やはり予想通りのものだった。
 追われていると言った。
 時間がないとも。
 それから、ごめんと。
「坊ちゃん!」
「気付いてたんだ」
 腰紐に小さな袋をくくりつけ、ごく少ない手荷物を取り、立てかけてあった棍を握る。
「テッドが近いうち、この街を出て行く気だって」

 身長を追い越したとき。
 近衛隊への仕官が決まったとき。
 そしてさっきも。
(決まって、あんな顔をした)
 遠いどこかを見るような。
 酷く、やさしい顔を。
 そのたびに言いようのない焦燥感に駆られて。

 何かが。
 とても怖かった。

「だから決めていたんだ」
 ゆっくりとティルは振り返り、眉を寄せてこちらを見ている従者を視界に入れた。
 彼がそんな顔をする理由も解るけれど。
 気付いてから、決めてから、その時がいつ来ても良いように、誰にも知られずに用意をしていたのだ。
「テッドが出て行くときは、僕も行くって」

 それがどんなときでも。



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プロフィール
HN:
月島うらの
性別:
女性
自己紹介:
ただひたすらに、テッドへの愛を叫ぶ。
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