300歳ブログ
300歳のためのブログだよ!
只今平面計画中。
2011.06.01 (Wed) | Category : 幕間
ここんとこ30のお題ばかり更新してたし、じゃあ次はラズロとの話かなって思って過去ブログ見てみたら、2つくらい前のお題で4時代の話し書いてた。
おぅっふ、記憶からすっ飛んでたんだぜ・・・!(良くあることです)
え、じゃあ何だ、会話文だけの簡易文章は除いて、坊さんとの話っていつが最後だって調べたら、例の坊テド。
二 重 の 衝 撃・・・!!(いろんな意味で)
私の中では、坊さんが自覚するのはテッドいなくなってからなんで、あの坊さんはちょっと特殊なんですよね。
もしくはテッドはバレませんでした的な別ルートか。
・・・いやいやいや、これ以上の枝分かれはさせないよ!(苦笑)
まぁ何はともあれ、そろそろ坊さんとわいわいしてもらおうって事で幕間です。
解放戦争初期。
むしろ本拠地手に入れてちょっとくらい。
テッド生存パラレルが平気な方は、顔文字君からどうぞー。
ところであの、一応気にはしてるんですけど、数字を数字にするか漢数字にするか。
漢数字主体とは思ってますが、そもそも縦書きじゃないし。どっちが見やすいのか・・・。
古城の片付けから入った本拠地の整備は、現状の人数であれば増設の必要もなく、ある程度の個室も確保できるほど充分な広さがあった。とは言え、今後を考えれば人員の増加に各施設の充実等、増改築は必須であり、そう遠くないうちに手狭になるだろう。
それを見越し、既に各所で工事が進められていて、急ぎ必要な部屋から順に作業がされていた。
「いらねぇ」
入ってすぐの地階右手側に決定した、新しい部屋の建築もその一つで、現場の確認ついでに大雑把なくり抜き作業を、このために宿すことになった風の紋章で手伝っていたテッドは、僅かに眉を顰めて短く一言そう発した。
「日当たりも悪くないし、角だから良いと思うんだけど」
「や、そりゃそうだけど、そうじゃなくて」
「じゃあ僕のところと交換するか?」
「だから」
そうじゃねぇって、と困ったように繋げる様子にティルは首を傾げる。
手に持っているのは現在の上層階の見取り図で、形になってきた各部屋の割り振りがされていた。会議場を兼ねた大広間やティルたちマクドール家の部屋、軍師を含めた幹部たちの部屋、など。
そこに。
「だったらテッドはどの部屋が良いんだ?」
中枢を担う者に与えられるのは解るが、同じ場所にテッドの名が連ねられているのは、さすがどうか。
「俺に部屋は要らないっつーの。大体、何のために医務室作ってんだ」
現在本拠地の入口として使用している場所の、少し先に開いた岩の割れ目の奥に、着いた船から直接搬入できるようにと、医務室を確保するための工事をしている。エレベータの間から通路を繋げて、内部からも行き来可能な設計で。
ついうっかり出しゃばったおかげで、いつの間にやら医療班統括責任者みたいな扱いを受けているけれど、あくまでもテッドは多少の医学知識があり、魔力が桁外れなだけで、医療従事者ではない。そこまでの地位を預かれる身ではないのだ。
したがって個室なんてもってのほかで、一般兵と同じく雑魚寝で良いと思っている。形だけでも取り纏めの役があるから、医務室に詰める必要があって、ならばそこの簡易ベッドで充分だろうと。ベッドが一杯になるようなら、テッドが悠々と寝ている暇などないだろうし。
「医務室は医務室だ。部屋じゃないよ。そんなに個室が嫌なら、僕の部屋に来るか?」
「それはもっと嫌だ。」
どんな特別待遇だよ、オイ。
150年前の巨大船では個室を与えられたが、希望したわけではなく、右手の諸々やら何やらがあって、テッドは個室で、とお達しがあったからだ。後に問題となるストーカーもどきやら軍主の無茶振りやらを思い出せば、個室で心底良かったのだけれども。
「まだまだ人も増えるんだ。これからもっと重要な人のために空けとけよ」
立ち上がったばかりの軍だ。ティルの脇を固める人材が、今後たくさん現れるだろう。場所が幾らあっても足りないくらいに。ティル自身の部屋だって、きっとこの位置じゃなくなるはず。
確かに幹部から待遇を良くしていくのは世の常識で、それは解っている。でも、と眉間に皺を作って憮然とした表情のティルが、納得がいかないといった様子で口を開いた。
「君が重要じゃなかったら、他の誰が重要だって言うんだ」
きゅっと小さく握り拳を作って、訴えるような音を滲ませた台詞に、テッドの目が一瞬大きくなってパチリと瞬く。
グレッグミンスターから脱出の際、身を隠すのに立ち寄ったマリーの宿で、初めて右手を晒した。これが真の紋章だと言うことと、紋章を欲する追跡者がいること、そして、300年以上を生きていること。
外では帝国兵が自分たちを探して走り回り、土砂降りの雨が降っているにもかかわらず、その部屋だけは妙に凪いだ、不思議な空間だったことを覚えている。
しっかりと、間違うことなく確実にその事実を受け入れれば、テッドがどれだけ重要な場所にいるかは明白だけれど。
ティルの言っている重要は、きっとその部分に対してではない。
「・・・うん、まぁ、そう言ってくれるのは嬉しいんだけどな」
くすぐったいような気恥しさに苦笑して、それでもやっぱりと首を振る。
「俺はお前の宿星にはならないし、あくまでも、ただの子供だからな」
テッドが正式に右手の紋章を受け入れ、共に生きるとさだめたときから、レックナートのように世界の理から外れた、狭間に生きる存在となっている。故に、物理的にも精神的にも、テッドにとっての頂上の星は、後にも先にも『彼』以外なり得ない。
それに右手の事実を知らないほとんどの人達にとっては、ちょっと薬に詳しくて魔力の高い軍主の親友、でしかなく、個室にはまだ不釣合いだ。
「でも、」
「いいんだって。色々秘密にしときたいことがあったからマクドールの家を出たけど、もうバレてんだし別に」
居心地の良さに、いつボロが出るかとの不安から距離を置いたが、こうなってしまった以上、持っているものは惜しみなく使う覚悟を決めている。右手の真実は伝えないまま、必要とあれば解放するつもりで。
隠している唯一であり最大の呪いは、今のところ闇王の花であるテッドに赦されている範囲内らしく、まだ動きもなくおとなしいから、大丈夫だろうと踏んだ。
なっと屈託ない笑顔で言われてしまえば、ティルも強くは言えずに言葉を切る。
「・・・解った。そこまで言うなら、もう少し考える」
釈然としない表情を見せながらも一応は決着をつけ、広げていた見取り図をたたんだ。
「やっぱりこちらでしたか、坊ちゃん」
そのとき、丁度下りてきたえれべーたが開いて、グレッグミンスターを一緒に脱出して来たグレミオとクレオがティルに声をかける。
「マッシュ殿からご伝言です。船の準備が出来たそうですよ」
「坊ちゃん、出かけるのにテッド君を探していたんじゃないんですか?」
「ああ、うん、そうだった」
「え、俺?」
見れば二人ともちゃんと装備を整えていて、出かけられる状態になっていた。そういえばコウアンに行くとか言っていた気がする。
「そう、パーティーメンバーにテッドを呼びに来たんだよ」
「先に言えよ。」
見取り図片手にテッドの名を呼び、小走りにやってきたティルの第一声が、「テッドの部屋、僕の隣で良いか?」だ。絶対に順番が逆である。と言うかむしろ、その本題を忘れていた節がありはしないか。
「まったくだね」
クレオとグレミオを降ろしたえれべーたが上へとあがり、また下がってきたと思ったら、今度はチンと開いたと同時に酷く不機嫌そうな少年の声が響いた。
「そこの疫病神と同意見って言うのが癪だけど、連れてくつもりなら先に言ってくれない?」
眉間に一本深いしわを刻んだルックと、不機嫌さに当てられてげんなりした様子を見せるビクトールが顔を見せる。二人も装備を整えていた。
「人のこと建設機械の如く使っておきながら、そのままパーティーに組み込むってどういう神経してんの。典型的な魔法使いの僕に、そんな体力あるわけないだろバカじゃないの」
疫病神って何だと食いつくつもりだったテッドが、間髪入れずに続いた台詞に思わず口を噤む。自分の弱点すらぺろっとぶっちゃけるほど虫の居所が悪いらしい。むやみにつつくと大爆発を起こされそうだ。
「それに関しては、テッドにもルックにも申し訳ないと思ってるが、動かせる人数も少ないし、主要メンバーの経験値は上げておきたいんでね。それに」
苛々した口調と態度を改めもせず言い放つルックに、遠慮もたじろぎもせず飄々と返すティルは、あえてそこで一度止めて悠然と笑ってみせる。
「僕は、出来ないと思う人間は連れて歩かない」
自分で言うのもなんだけど、正しい評価を下す目はあると思ってるよ。
多分、天魁の星を頂く人間は、元々の素質からして違うと思う。何人か知る、同じ星を背負った彼らは皆一様に、言い表せない何かを持っていた。見え始めた片鱗に、過去に出会った星たちの姿がダブる。
アクやクセの強い人間ばかりだったけれども。
「・・・僕をそこの魔力無尽蔵疫病神と一緒にしないでよ」
「お褒め頂いた無尽蔵の魔力、お見せして差し上げましょうかね!」
「二人とも元気みたいだから、戻ってきたらまたよろしく。」
「バカの極みだな君は!」
「重要だっつーならそういう扱いしてもいいんじゃねぇの!?」
コウアンへ行く目的は、人の勧誘。地方の有力者で、帝国でも見聞の広い商人ならば覚えがあると言う人物だ。例によって簡単には仲間になってくれないだろうし、一悶着も二悶着もあるだろう。
それでも。
「さあ、行こうか!」
星の輝きは強い。きっと大丈夫、人材はすぐにあふれる。
乗り込んだ船でそう士気を上げれば、瞳の色を鮮やかにした石に名を刻む星の仲間たちが、志を同じくする解放軍の仲間たちが、各々の応え方で声を上げた。
未だ絶賛増改築中の本拠地。その中でも最たる重要性がある一室で、テッドはガクリと肩を落とし半目半開きの口のまま固まった。
「テッドの意見を考慮した結果なんだけど」
「・・・俺は嫌だっつったはずだ」
「僕ももう少し考えるって言った」
「・・・その結果がこれか」
「個室に遠慮があるんだろ?」
だったらやっぱり僕と一緒なら問題ないじゃないか。
大アリだしそういう問題じゃねぇしそもそも何で許すんだこんな割り振りちゃんとマッシュさんの確認と許可取ってんのか習ってきた兵法他戦争の知識と常識どこに置いてきたとか何とか。
一瞬でいろんなツッコミが巡ったけれど。
「・・・・・いえ、出来れば個室が良いです・・・」
軍主のベッドに枕が二つ並んでいるという絶対におかしい状況よりはと、結局、個室かティルと同衾かという二択に迫られると感じたテッドは、ただし最後に残った狭い部屋で、と付け足し力なく呟いた。
本来いないはずのテッドがいるので、テッドの定位置はって思ったとき、マッシュとアップルの部屋の奥の妙なスペースが気になりましてね。(城レベル4)
これ絶対テッド部屋のスペース取ってあったんだろ、坊さん!っていう、可哀想な妄想。
あと、探したらなぜか医務室なくて、リュウカン先生は石版のとこにいたよ!
オチをちゃんと考えてから作ろうと思った!(わー)
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