300歳ブログ
300歳のためのブログだよ!
69
2011.07.06 (Wed) | Category : 小話
基本的に日付ネタは、一般向けの話って思ってたんですが、考えてみたら47のシーナの日も時期もののも結構パラレル多くて、どう考えても一般向けじゃなかったですね!
これで本気で一般向けだって思ってた私の脳みそ!
どうなってるの!(本当にな)
むしろ現代パラレルってカテゴリ作るべきなんじゃないの!
でも多分、そのカテゴリを作るには私には敷居が高すぎる。
なんちゃってだからな。
だって学生なんて何年前!(わっほーい)
というわけで、69でルックの日!
私のネタではもしかすると坊さんと並んで出番の多いこまっしゃくれ!
やっぱり現代パラレルっぽくなったので、ダメな人はご注意ください!
読んで差し上げようじゃねーのって心の広い御方は、顔文字君からどうぞー!
すっとばした410のよんてどはもうちょっと練る!(苦笑)
パパパン拍手ありがとうございます!
頑張る素!!
すぱぱぱぱーん!
軽快な、と言うよりもけたたましい音と共に降りかかってきたのは、色とりどりの煌びやかなテープ。クラッカーから飛び出したそれは見事に、向けられた本人であるルックに乗っていた。
「あれ? 反応なし?」
「いや、動き止ってるから驚きはしたんじゃねーかな」
声も上げなかった様子から、シーナがやや拍子抜けて不満そうに言えば、箸を咥えたままの体勢でいるルックに気付いたテッドが、してやったりと口元を緩めて笑う。
いつの間にか、本当にどうしてこうなったのか甚だ疑問だし未だに納得はしていないが、随分前から続く昼食時の恒例行事。生徒会室でお昼ご飯。
大概、自分を含む友人知人の誰かが生徒会長や役員になるという、エリートと言うか目立つ連中が多く周りにいるせいで、昼だろうが朝だろうが当たり前のように生徒会室に出入りしているけれど。
こうしてみんなで昼食をとるなんてことは、別にわざわざしなくてもいいことだ。
確かに生徒会室は他の教室に比べて、空調やら調度品やら設備やらが揃っているとはいえ。
「・・・・・なにしてくれんの」
普段よりも低い声で、頭から肩にかけてかぶったテープを、箸を持ったままの手で引き剥がした。
ちなみにクラッカーを向けてきたのはシーナとテッドだけではなく、本日の昼食メンバーであるティルとラズロもだったのだが、思いっきり盛大に遠慮なくぶつけてきたのは張本人の二人である。
「おめでとう、ルック君」
「今年も来たね、この日が」
ニコニコとラズロとティルからも言われて、ああそういえばと気が付いた。
6月9日。
語呂合わせで、ルックの日というわけだ。
「・・・・・・毎年毎年良くやるね」
「お前そういうけど、毎年毎年そうやって驚くじゃねぇか」
「うるさいな。こんな馬鹿げたこと、いちいち覚えてるわけないだろ」
ルックだけではなく、4月7日でシーナの日もあったのだが、この日にいたっては本人自ら「俺の日!」と公言するから、特別こういったやり取りはない。
比較的仲がいい間柄では、語呂さえ合えば頻繁に行われるもので珍しくもないものの、無関心を地で行くルックには気にも留めず忘れられていたことだった。
思い出せば、確かに毎年のことなのだけれども。
「と言うわけでルックの日!」
そう、毎年。
ひっくり返された袋の中から、ざらりと流れるように出てきたもの。
「見つけた全種類な」
「この辺のコンビニとスーパー全部ハシゴしたんだぜー」
某大手お菓子メーカーのチョコレート菓子。Look。
「・・・・だから、僕とは綴りが違うって言ったじゃないか・・・! しかもダースが紛れ込んでる!」
「アルフォートもあるぞ」
「どうでもいいよ!」
箱チョコだったら見分けつかないとでも思ったのか!
予想通りのツッコミを受け正面で笑うテッドを一睨みし、隣で同じように笑い声を上げたシーナには肘鉄を入れた。丁度口にものが入ってなかったのが幸いだ。
「まだあるんだ」
どこに持っていたのか、今度はティルが笑顔で保冷バックを取り出し蓋を開ける。ひんやりとした箱の上部に堂々と印字されている文字はまたしても。
「店舗でしか売っていないから、グレミオに行ってもらってね」
「・・・・・・何これ」
見た目はただのデカいルックのパッケージそのものである。
が、持って来たティルをはじめ、テッドもラズロも、肘鉄を喰らって呻いていたシーナでさえニヤニヤと眺めているから、それだけではないのだろう、多分。
どうぞと促され、一応本当に通常流通しているもののようなので、渋々ながらも開けることにした。
苦もなく開いたその中身。
「最初見たときは僕が驚いて、思わずテッドに電話しちゃったんだよね」
「それがタイミングよく先週でな。これはってなって」
「生洋菓子だから、さっき受け取ってきてもらったんだ」
ルックケーキ。
チョコムースケーキと思われる土台の上に、ルックが乗っている、正にルックケーキ。
「・・・いつものネタかと思ったんだけど」
「食後のデザートにいいだろ?」
だから今年はこの時間狙ったんだぜと、楽しそうに口にするテッドは、シーナと顔を合わせてにんまり笑う。大成功とでも言ったところだろう。
本人は気にもしなかっただろうが、マクドールの家人であるグレミオまで手伝わせているのだ。そうでなくては申し訳ない。
「・・・まぁ、悪くはないんじゃないの。僕の口に合うかどうかは解んないけど」
「そこは合わなくても美味かったって言うのが大人だぞ」
「あんたの場合は年寄りって言うんだよ。」
「なるほど、じゃあ年上の言うことは聞くように。」
常日頃行われるの言葉の応酬のあと、ニコーっといい笑顔を見せたテッドが、何の脈絡もなく唐突に、持っていた箸をルックケーキへと伸ばした。
あ、という表情をした他四人を余所目に、ひょいとそのままケーキを一つ摘んで咀嚼する。
「ちょ・・・大人気ないだろ!」
「年功序列っつーんだよ!」
一度では入りきらなかったケーキを箸で挟んだまま反論し、残りも口に放り込んだ。二種×四個の八個入りの一つくらい、そこまで咎められはしないだろう。計算すれば、ルックは全種類食べられるのだし。
「まぁ、年功序列っていうなら、この場で一番その権利があるのは僕なんだけど。」
「確かにそうだな、大学生。」
口にものが入ったことで静かになったテッドを見計らったようなタイミングで発したラズロの台詞に、冷静にツッこんだティルが頷く。現在この部屋の主は生徒会長であるティルだが、一年前までは当時生徒会長だったラズロだった。
その頃からすでに今いる半数は出入していたけれど。
「ラズロ会長はラズロ会長だから、未だに違和感ねぇわ、俺」
「ああ、シーナは今でもそう呼んでるもんな」
「でもそれだと成長してないみたいで微妙だね」
「僕も認めてもらえていないようで微妙だ」
「って言うかなんでここにいるのか誰かツッコミなよ」
今年度に入って三ヶ月目。
毎日ではなくても、週に一度はこうして一緒に昼食をとっているのは記憶違いではないはず。
生徒会長の器云々の問題よりも、昨年度末に卒業生代表答辞と在校生代表答辞を行った二人が揃っていることの方が、不自然以外の何でもない。
が。
「・・・・・・随分今更だな、ルック」
「・・・・・・・・・・・・解ってるよ。」
本当に。
「大学生って、専攻次第で結構時間に余裕が出来るんだよ」
入学早々からこんな余裕があっていいのかどうかは不明だが、本人が大丈夫だと言っているのだから信じるほかない。質問の答えとは絶妙な誤差があるけれども。
「ところでこれ」
ズレの修正も補助もせず、すっぱり話を区切ることで回避したラズロは、にこにこと笑顔のままバッグから何かのプリントを取り出した。丁寧に折りたたまれた、カラー写真が印刷してあるそれ。
「ルックJTBで行く!世界最大のミステリー~エジプトのピラミッドと王家の墓を巡る太古のロマン~カイロ1泊5日の旅ー!」
「どこの世界ふしぎ発見だよ!」
「1泊5日とかどんな日程だ!」
「僕の名前に引っ掛かってれば何でもいいって訳じゃないだろ!」
得意気に発表した背後に、どじゃーんという文字が見えた気がしたけれど、そこにツッこむよりまず内容だ。逆に普通を探すのが大変なくらい全てがおかしい。
「へぇ、いいじゃないか」
「でしょ?」
「「「!!!?」」」
と、思ったのだが、どうもハイソな方々の感覚は違ったらしい。
「まぁ旅費は自分で払ってもらうけどね」
「誰が行くか!」
遺跡や太古の歴史に興味があるならまだしも、ルックの場合、確実に違うと言い切れる。明らかにエジプトは選択ミスだし、そもそも完璧なネタだ。
年々バラエティに富んできたというか仕掛けが何重にもなってきたというか。視野も広がり、ある程度の金額も自由になってきた悪戯は手が込んでいる。
でも。
「とにかくさ、今年もルックの日、おめでとさん」
「そうそう! おめでとう、ルック!」
「良かったじゃないか、ルック。おめでとう」
「そうだね、改めておめでとう、ルック君」
根っこにあるものは、これ以外の何でもなく。
「・・・・・・・・どーも」
眉間に皺を寄せたまま、長い溜息のオプションを隠さないまま、渋々といった様子を見せても、結局、どことなくほっとするようなむず痒さは、間違いなく胸に落ちて。
「本当暇だよね、君たち」
いくら悪態をついたところで、それが答えなのだと。すでにそれなりに長い付き合いになっている連中には、言葉通りではないことも知られているから。
「そうそう、暇なんだよなー」
「まぁそういうことにしといてやりましょうかね」
頬杖をついて笑いながら言うテッドに合わせシーナが繋げ、残りの二人もちゃっかりルックケーキに手を伸ばしながらも笑顔のまま否定はしない。
甚だ疑問だし、納得もしていないけれども。
わざわざこうして来る理由。
この空間を、人達を、居心地を。
きっと、無意識に。
「夏の新作はサーティワンとコラボらしいぜ」
「今のオススメはショコラみたいだけどな」
「へぇ、どうかと思ったけど、意外に美味しいねルックケーキ」
「さっきの、アンコールワットに変更も可能だよ」
求めているんだろう、多分。
「君たち本当、他人をダシにしてるだけだろ。」
例えどんな何があって、口が裂けたとしても言ってやりはしないと決めているが。
プツンと放送のスイッチが入った音のあと、長いような短いような昼休みの終了を告げる、五分前のチャイムが鳴る。
午後一の物理はスイートスリーピングタイムだろとか、そういや今日委員会あるんだっけとか。
生徒の見本ともいえる生徒会長とその役員が授業に遅れるなどとんでもないため、いつものようにそれを合図に、気軽な会話を続けながら片付けた。
学年もクラスもバラバラで、と言うかこの学校の人間ではないものもいるから、戻る場所は各自様々だ。それでもこうして集まってくる。
一人先に準備を終えたルックが、増えた荷物を目の端に入れて小さく息を吐いた。
(・・・・・・・・・・本当、癪)
重いはずなのに、嫌ではない重さだと感じることに。
少し考えて、諦めたように、認めたように、再度小さな息を漏らした。
「あ、あとこれな」
ティルが生徒会室の鍵をかけている最中、ふと思い出したように目の前に差し出された袋。
「どうやらいつものネタもご所望のようだから」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ルックお掃除シリーズセット。
過去、トイレのルックのみを大量にプレゼントして起こり、後に『トイレの神様事件』と名付けられた惨劇は、二度と繰り返すまいと固く誓った結果、こういったギフトセットのような形になったとのことだが。
だったらいい加減このネタやめれば良いと思う。
6月中に何とかできると思ってたルックの日・・・なのにもう7月で七夕が目の前って言うか明日って状況!
月日の流れって早いね! 追いつかない!(苦笑)
ルックケーキは本当にあるよ!
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