300歳ブログ
300歳のためのブログだよ!
110
2011.01.07 (Fri) | Category : 小話
10がテッドってことで2010年はテッド年だったわけですが。(だと思ってる)
1が棒ってことで(?)、坊さんの意味なんだってのを最近知りました。
へー!
じゃあ2011年11月11日はスーパー坊さんの日なんだね!
6月9日でルックとか、4月7日でシーナとかは解るんだけど、テッドとか坊さんとかは思いつかなくて感心しきり。
・・・あれ?
ってことは何だ、1月10日って坊さんとテッドの日ってことか。
むしろアレか、坊テッドの日か!!(ピシャーン!)
うわなんだそれ超そわそわする!
はっ! 今こそサーチ様に登録したチェックを実現させるときじゃないのか!?(ようやく)
そうだよねカレンダーが坊テッドだって言ってるんだから(言ってない)遠慮することないじゃない!
テッド受けだって言い張っておいてそんな雰囲気のかけらもない、嘘大げさ紛らわしいの過剰広告でじゃろに言われても仕方ないブログとはおさらばよ!
しかも今年の1月10日は丁度成人の日だし、いっそ成人をかけて、18禁の当日限定公開で!
なんて、降って湧いた素敵日付にテンションバカ上がりでした。
まぁ沸いたのは私の頭でしたよねと言う可哀想な感じ。(ふっへへへ・・・)
そして結局限定公開してないって時点で察してください。
甲斐性なしだって笑うと良いよ・・・!(ガクリ)
年末も文章内で綴りましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたしまっす!(深々)
「結婚しよう、テッド」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
出迎えた玄関で、開口一番にそう言われれば、誰だって同じ反応をするだろう。
僅かに眉を寄せてドアノブに手を置いたままの状態でいると、ティルが焦れたようにテッドの名を呼んだ。そこで我に返って、身体をずらして隙間を作る。
礼儀正しくお邪魔しますと笑う顔は普段どおりで、テッドは新種の挨拶の類なのかなと思い直し、手馴れた様子で茶の用意を始めた。
テッドの住まいでティルの定位置は、二人が精一杯のダイニングテーブルのチェアで、グレミオが丹精こめて施した刺繍のクッションが置いてある。今日も大人しくそこに座り、出てくる茶を待っていた。
先日マクドール邸に遊びに行ったとき、これまたグレミオ手製の茶菓子をいただいたから、棚から出して皿に並べ、茶と一緒にほらよと出せば、立派なティータイムの出来上がりだ。
「ありがとう、いただきます」
「はいどうぞ」
揃いのマグカップに口をつけ、テッドも対面に座る。ほこほこと上り立つ湯気は、実に平和な午後の一時の象徴で。
「それでさ、テッド」
よもや。
「僕と結婚して欲しいんだ」
いきなりこんなぶっ飛んだ話になるなんて、誰も思いやしないだろう。
含んだ茶をことさらゆっくりと飲み込み、コトリと小さな音を立ててマグカップを置いたテッドは、長い溜息を吐いた後、首を回して視線を反らす。
「・・・・・挨拶じゃなかったのか・・・」
「そんなわけないだろ」
幾らなんでもあれが挨拶だったらただのバカじゃないか。
確かに。けれどそう思われても仕方のない唐突さと内容で、まともに取るほうがおかしい。流されて当然だ。
「僕は僕で用意するつもりだけど」
ゴソゴソと、珍しく持ってきていた荷物に手を突っ込み、母さんのものだったんだと前置きして取り出された、小さなビロードの箱。
嫌な予感がした。
「父さんの時代より前から使われてる、マクドールの家紋入りの指輪で」
「今すぐしまって返して来い。」
何の気負いもなくパカンと開けられた箱は、一瞬だけ外の空気を取り入れてから、テッドによって即座にぴしゃりと閉められる。ほんの少しだけ見えたそれが、ティルが言うに値する価値があると解るほどのものだったことに眉を寄せた。
「家紋入りで受け継がれてる指輪なんて、家宝だろうが。そんな簡単に持ち出すな」
あまりの素早さに瞳を大きくして驚いたティルが、正面で何とも言えない顔をしているテッドを確認して口角を上げる。
「大丈夫。父さんにはちゃんと許可を取ってきた」
そうじゃねぇし。
むしろ何してんだテオ様。
「代々マクドールに入ってくれる人に渡すんだ。ワンサイズだから、婚約指輪とか結婚指輪とかよりマクドールの一員としての証とか、歓迎しますって意味になってしまうんだけど」
言いながら再び荷物を探り、同じ作りの一回り大きな箱を取り出した。
「こっちが僕の。石も素材も一つのものを二つにわけて作ってある」
またも何の感慨もなくパコンと開け、テッドもまた同じように即座に蓋を閉める。
さっきのものでも十分すぎる大きさだったのに、嫡子が持つものはさらにグレードが増していた。あれが元は一つだったと言うのだから、原石は一体どのくらいだったのか。
「・・・・・テッド」
げんなりとした表情を隠さずにいれば、ティルがふっと小さく息を吐き出して苦笑する。
「確かに仰々しいとは思うけど。でも、結婚する相手には、これを贈るって仕来たりみたいなものがあるから」
受け取って。
蓋を閉めるために伸ばした手を、上からそっとかぶせるように両手で包み込み、ティルはそのまま恭しく持ち上げた。
取られたその左手は、思いのほか強く握られているらしく、引くことも振りほどくことも出来ない。早々に諦めたテッドは、残った右手で頭を支える。
「いや、って言うか結婚の前に付き合ってもいないだろ」
そもそもそこだ。
もっとも、そういうものより前に、自分たちは同姓同士でと言う、何よりも一番最初の問題があるのだが、多分きっと、ティルにその言い分は通じない気がして、テッドは別の牽制を入れた。
返ってくる言葉も予想がついたけれども。
「だったら結婚前提の付き合いをしよう」
うん、やっぱり。
「あー・・・」
そういえば、いや、実際にはそういえばなどではなく結構頻繁になのだが、好きだと言われたこともあるし、多少のスキンシップもしてくる。とはいえ結婚、という単語と、目に見える形での結びつきを提示されたのは初めてで。
特に害もなく際立っておかしなこともなかったから、親友ってそんなもんなのかなみたいなまま、今ここまで来てしまった結果がこれなのは、計算違いというか浅はかだったというか。
テッドにしてみれば、恋愛以上のものがあるとは全くサッパリこれっぽっちも思っていなかったというのがあるのだが。
「・・・・・・・・や、いろいろ無理だろ決まってんじゃん大体結婚って・・・」
「僕の希望としてはテッドに着てもらいたいんだけど、いやだって言うなら僕も着ても良い」
「・・・・・何が」
「ウェディングドレス」
「着ねぇし。っつーか僕もって、結局俺着んのかよ。」
というか、結婚の了承をした覚えはない。いくらナチュラルに話が進んでいようとも。身体の奥底から全部搾り出しているのかと聞きたくなるほどに長い溜息を吐き出して、テッドは頭から落胆する。
下がった肩と暗雲を背負った姿がティルには不満らしく、むぅと口を尖らせて、どういう反応だそれはと呟いた。
そしてぎゅっと握られた指先に力が込められて。
微かに木の軋む音が耳に届き、何事かと思って顔を上げた目の前。
啄ばむように軽く触れるだけで離れた唇。
落とされた体温は暖かい。
「・・・あんまり驚かないな」
目を逸らすことなく、真っ直ぐに見つめてくる黒曜の瞳一杯にテッドが映っているくらい、未だ至近距離と言える位置。
ついうっかりとか気が付いたらとかではなく、確信的に行ったのだと解るほどに強く、臆することなく見返してそう言った。
「・・・・・まぁ別に。それなりに世俗に揉まれてるからな、この程度なら」
「じゃあもう一か」
「それは却下だ。」
無感動に返ってきた台詞に僅かな瞬間だけ眉を顰めたティルが、ならばと再度身を乗り出し顔を近付け宣言したものには、さすがにテッドも途中で遮り距離を取ってチョップでツッコミを入れる。左手は今も握られたままだから、それほど下がれないのが難点だけれど。
「よく解らないな」
乗り出した身体を椅子に座る正しい位置に戻し、うーんと小さく唸って首を傾げる姿に視線だけで何がと問えば、言葉の通り、不可解そうな表情を作る。
「キスは出来るのに、結婚は出来ない?」
「それとこれは別問題だろ」
「同じだよ。結婚したいと思う相手としかキスはしない」
「・・・や、まぁ・・・そうだけど」
それは何と言うか理想であって。実際そうかもしれないが、実際そうはならないことの方が多く、その上年齢を重ねるにつれて、結構重要度が下がってくるものなのだ。程度の軽いキスなんて。
(・・・・・・・・とは言えないけどな! まだ十五やそこらの子供に!)
外見がどうであれ、中身は三百歳オーバーの人生経験があっての話だ。
こんなことを口に出して言おうものなら、子供が何をといろんな意味で騒がれるだろう。その分ティルの思想は確かに間違っていないし、そうなるに越したことはないが、純粋培養な考え過ぎて不安になる。今後が。
どうしたもんかなと思った矢先に、ふとよぎる。
「・・・赤月って、結婚適用年齢、男女共に十八じゃなかったか?」
「うん、そうなんだ」
コクリと頷いて肯定したティルに、じゃあダメだろと思わず普通に返してしまった。年齢云々より男同士の時点でダメだというのは、今更なのでこの際置いておく。
「今すぐじゃなくても良い。でもいつか、結婚できるようになったら」
国によっては十六で許されているところもあるし、逆に二十にならないと許されないところもある。探せばもしかしたら、同姓同士でも許されているところがあるかもしれない。赤月帝国の替わりようによっては、法律改正も可能性としてないわけではないのだ。
だから。
「結婚しよう、テッド」
僕と。
結婚して欲しいんだ。
言って唇を寄せるのは、握る左手の、薬指。
古代において、心臓・・・精神、心に直結すると考えられていた、魔力を持つ指。
羽根のような軽さで渡された熱は、じんわりと薄く拡がって行く。
「君が好きだよ」
上げた顔は晴れやかで、今までのどんな時よりも、大人びた綺麗な顔で笑った。
これは坊テッドじゃねぇ・・・坊→テッドだ・・・!
しかし随分と淡々とした馴れ初め(?)になったのは何故だ・・・!
テッドは押して押して押しまくってさらに押す! くらいしないと落ちないって思ってるのがいけないな!
らぶらぶには程遠い! 精進!
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