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1010と1031

2011.11.09 (Wed) Category : 小話


最愛はテッドと言っておきながら、今年のテッドの日は思いっきりスルーしてしまったので。
いっそハロウィンと合わせてやろうじゃねぇのって言う一石二鳥を狙ってみる。(わぉ)

テッド三兄弟(2010年12月22日記事の)ネタでってしか考えてなかったから、いまいちあの設定自分でも理解できてないけど押し通すよ!(笑)
幼少テッドと4テッドと1テッドが同時間軸で存在してて、三兄弟? ですって言うカオスです。
何も考えてない簡易版なんで、結構ぶつぶつ場面飛びます。
通常テンションともまた違う、まぁそのなんだ、あの流れが大丈夫なら顔文字君からどうぞー!(苦笑)
ちなみにもう11月じゃんってのは聞かないよ! 当日にアップできると思ってたんだ!



拍手[2回]







「とりっくおあとりーとー!」
「・・・何してんの君ら」
 来客予定も何もない日に、突然家の呼び鈴が鳴ったから出てみれば、扉を開けた瞬間に目に映る一面のオレンジと黒、それから、少し間延びした子供の声。
 普段より高い位置から聞こえてきたそれは、よく似た顔が上下に並んでいるせいで。
 上の顔が楽しそうにニコニコ笑っているのと同じく、下の顔も満面の笑顔で「お菓子くんなきゃ悪戯すんぜ」とのたまった。

 しゃがんで背を丸めると、肩車をされていた幼いテッドはくるんと半回転し、背を滑り台の要領で伝って降りてくる。軽い足音を響かせて立った姿は、今日を象徴する台詞通り。
「相変わらず無駄に器用だね」
「まぁ大黒柱ですから」
 年下二人の面倒を見ている関係上、炊事洗濯を含む一通りの家事一般は標準でこなし、生活の糧と何やら様々な仕事をしていて、基本なんでも出来る万能型である。大黒柱とは言い過ぎかもしれないが、あながち間違ってもいない。
 故に子供のハロウィン衣装を手作りなんて、簡単にやってのけるだろう。
「とりっくおあとりーとー!」
 ジャック・オー・ランタンをかたどったかぶりものは、ご丁寧にその頭に魔女の帽子を装備しており、地面すれすれまで長い黒のローブも魔女のマントを思わせる。見事にかぼちゃのお化けの出来上がりだ。
 まぁ、シルエットは頭のデカイてるてる坊主が、魔女の帽子をかぶっているという、和むものではあるけれども。
 勝手知ったるなんとやらで、お邪魔しますと遠慮なく上がりこむ大小テッドに溜息をついて、家主であるルックも後に続いた。

「いや、あの二人のとこ行ったら、お菓子はもちろん用意してるんだけど悪戯もして欲しいなぁとか、何か教育上いまいちよろしくなくてな。」
 ヒゲとか額に肉とか書かれてんのに超笑顔なんだよ。
「ああ・・・・うん。」
 目に浮かぶねキモイ。
 まぁ俺はさすがにそこはノーコメントで。
 何で僕のとこ来たのと問えば返ってきたのはそんな話で、呆れたように、あいつら本当ちび可愛がりすぎだろと繋げて笑うから、ルックも肩を竦めて小さく息を吐く。
 確かに目に見えて幼少テッドを可愛がっているが、彼らは幼いからと可愛がっているわけではない。テッドだから可愛がるのだ。
 事実、他のところの子供の対応とは明らかに違う。
「ってわけで、トリックオアトリート」
「・・・・・・・・お茶もお菓子も出してやってんのにまだ足りないの、あんた」
 前の台詞から脈絡なくひょいと片手を差し出されて言われた内容に、たっぷりと間を取ってからジト目で見やった。隣に座る年長テッドの真似をしてか、幼少テッドも嬉々とした表情で手を伸ばしている。
「これは来客のおもてなし用だろ。ハロウィンのお菓子とは違うじゃねぇか」
「お菓子には違いないじゃない」
 屁理屈のようなテッドの主張は、取り合わないルックにサラリと流されるが、それも見越していたのかニヤリと口元に意地の悪い笑みを作る。
 嫌な予感を受けて改めて声を出そうとするけれど間に合わない。
「あぁ、さてはお前、用意してないんだな?」
「は? え、ちょっと待ちなよ何その、」
「ちび、ルックお兄ちゃんはお菓子くれないそうだから」
 悪戯していいぞー。
 言葉の途中で遮ったテッドが、差し出していた手を簡単に返し、正面のルックに指先を合わせた。

「何やってるの、君たち」
「随分楽しそうだね」
 登場早々の一声がこれだと、立つ瀬がないんじゃないだろうか。などと、勝手に人を招き入れておきながらテッドは思う。
 一方的な許可をもらった幼少テッドは、ルックの心情などお構いなしに突撃してくれた。文字通り。
 ドーンと自分で効果音までつけたそれは、慌てるルックが避けられるものでもなく、まぁ避けるつもりもなかったのかもしれないがまともに食らい、二人揃ってソファに倒れこんだ。
 丁度そのとき呼び鈴が鳴って、取り込み中の家主に代わってテッドが出てみると、予想通りの顔が二つ並んで立っていて。
 まぁ入れよなんて、我家のごとき振る舞いでテッドが案内した先に、ソファの上で仰向けに寝転がっているルックと、そのルックに馬乗り状態できゃあきゃあ笑う幼少テッド。
 ラズロとティルの意見ももっともである。
「あ、ティルおにいちゃんとラズロおにいちゃん」
 いらっしゃーい。
 声に気付いた幼少テッドが顔を向けて、こちらもごく自然に迎え入れる台詞を口にした。
「・・・なんで勝手に入れてんのさ」
 面倒くさそうに長い溜息を吐きながら上半身を起こしたルックが、態度以上に面倒さを隠すことない音で言う。
「いいじゃねぇか別に。知らない奴でもないんだし」
 片手で頭を抱えるような動作をしてみても、当の本人たちに一切の効果はなく、挙句の果てに「適当に座ってろ、今飲みもん用意してくる」「あ、ありがとう」「お構いなく」といった会話まで成立した。
「人の話し聞きなよ。っていうかここ僕ん家なんだけど。」
「まーまー」
 眉間に皺を余計に入れてツッコミを入れるが、笑ってそう言って奥の部屋に行ってしまった。全く聞く気のない様子に更に長い溜息をつく。
 今回はルックが手ずから用意したけれど、テッドが来訪するときは大抵、必要なら自分で用意してと言い放ちキッチンを好きに探させるから、特に支障も疑問もなく普通に出してくるだろう。
 とは言え、どことなく居心地が悪い。この状態は。
「ちみたん、お菓子はどのくらい集まったの?」
「足りなかったらもう一度僕のところに来ると良い。グレミオがたくさん用意してるから」
「じゃあそのあと僕のとこにも来て。フレアがクッキー焼いてたんだ」
 にこにこといつも以上に下がった眉尻で話しかけるのは、自分の身体の真ん中に未だ居座ったままでいる幼少テッド。丁度、Nの字になっている体勢の谷の部分に跨っている状態で。
 どことなくではなくて、何か、凄く。
「うん、やっぱお前らセットは見てて良いわ」
 茶器セットを両手で持って現れたテッドが、うんうん頷きながら納得したようにそう言った。少しだけ陶器がぶつかる音を立てて、後から来た二人にカップをセットする。
「可愛いは正義だよね」
「見ていて潤いだな」
 設えられたティータイムにありがとうと言いながら、視線は尚もこちら側に向けられて、テッドが『ら』と言ったとおり、会話をしているのは幼少テッドとであっても、ターゲットとして捕えられているのはルックもである。
 確かに整った顔立ちをしている自覚はあるし、何故か、あくまでも話の流れで、幼少テッドと対のようになっているけれども。
「そのまま育てよ、ちび。間違っても俺や弟みたいにならないでくれ」
 世俗に揉まれすぎて卓越してしまったり、揉まれ中でちょっと病み気味だったりの自分たち二人を思い、くっと涙を拭き嘆く。もちろん演技でございますと言わんばかりに、わざとらしく。
 何この兄バカ保護者面バカ。
 前者の本気具合は微妙だが、後者は相当だ。
「君たちの中にいたら、このままって訳には行かないと思うけど。」
「ああ、うん。それはちゃんと理解してる。」
 涼しい顔で紅茶を啜る、実は身分の高い二人をチラリと視界に入れて言えば、しっかりと意味を受け取った年長テッドが頷いた。
 卓越してしまっているからこそ一番世間の意見に近いというか、一般常識があるというか、とりあえず良くも悪くも庶民感覚が根底に備わっているテッドがいれば、多少横道に逸れても大したものではないだろう。最悪、似たように育つだけだ。
 猫可愛がりで育った子供がどうなるか。
 最近良く聞いたり見たりする話題を考えれば、自ずと答えは出る。
「だったらさっさとこれ僕に寄越しなよ。」
「いやそれは何かこいつらとはまた違ってダメな気がしてな。」
 他を棚に上げて飄々と言ってみせたが、こちらの内容もしっかり即座に理解した年長者は首を振って否を唱えた。さすがに揉まれすぎただけのことはある。
 見事な一蹴に、上手くいくとは思っていなかったものの思わず舌を打つと、後押しするように光源氏計画、ダメ、ゼッタイ! と保護者面二人からの応援。
「セラの実績って言うなら、それも踏まえてなんじゃないの?」
 だがルックは何言ってんのとばかりに、ゆっくりと口を開き、眉を顰めてポツリと零す。
 それは子供を育てた実績というか、セラを、に係る。つまり。
「・・・・・・・・クールビューティテッドか・・・新しいな」
 ルックを様で呼び、一歩後ろにおとなしく控え、けれど芯は強く支える力を持つ、聡明で美しい少女。彼女のようなイメージが計画の到達地点なら。
 少し考え、ティルとラズロが同時に顔を見合わせ頷いた。
「まぁ、確かに一度子育てしてるんだし、不安はないね。」
「そうだね、ちみたんもルック君に懐いてるし大丈夫そうだよね。」
「お前ら変わり身早すぎだろ! っつーか何考えてんだ!」
 コロリと音が聞こえそうなほど鮮やかに掌を返した二人に、テッドが最大限のツッコミを入れる。数分前までの宣言はどこ行った。むしろ別人か。
「お許しも出たし、このまま置いていきなよ」
「何勝手に話し進めてんだダメだっつってんだろもう気のせいじゃねぇわ確実にダメだお前ら。」
 半目で顔上部に影をおろし、げんなりと、けれどスパッと言い切った。ちび、と、にこにこ解らない純粋な瞳で成り行きを見ていた幼少テッドを手招けば、一度首を傾げたもののすぐに意味を理解して、乗り上げていたルックから下りて寄って来る。
「本当お前ら相手だとトリックしかねぇもんなー。フリックさんとか青い人とか青雷さんとかだと簡単なのに」
 それ、全部フリックだろ。
 全員からの心のツッコミを受け流し、溜息をつきながら呟くように言うのと同時にドアが開いて、三つ目の同じ顔が現れた。何だ、この家テッドの顔してる人間は鍵パスか。
「・・・呼び鈴鳴らしたけど、聞こえなかったみたいだから入ってきた」
 ではなく、断りは入れたらしい。全く気付かなかったけれど。
 少しのやり取りのあと、どうやらここを待ち合わせの場所にしていたらしいテッド三人は、じゃあなと呆気なく揃って帰っていく。
 ルックは腕を組んだまま、ティルとラズロは手を振って見送り、姿を捉えられなくなってから二人はくるりと振り返った。
「さて」
「どうやらハロウィンの戯れだと取られたようだけど」
 真意は、と視線だけで問われてルックは組んでいた腕を解いて腰に置く。
「・・・・・僕は最初から言ってたけどね」
 だから真意も何も、それしかないよ。
 なるほど。
 先ほどと同じくティルとラズロが顔を見合わせて頷いた。
「実にいい試みだと思う。」
「頑張ってね。」
 久しく見ないほどに真剣な、でも良い笑顔の天魁星にガッツリ握手を求められて。
「・・・解ってもらえて良かったよ」
 ニコリと。
 渦中の存在と同じ天間の瞬きを持つ星は、頂点の星に負けないくらい綺麗に笑い返してやった。

 かくしてここに、某一人にとって迷惑でしかない密かな同盟が誕生したのである。






このルックはどの時代のルックなんだろう。
そして子テッドは10歳くらいかなって思ってたけど、この子テッドはもっと幼い気がしますね。(苦笑)
でも私、子テッドはいくら可愛くても良いと思っている。(ドギャーン!)
そして例によってな ん だ こ れ!

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